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「何もしない」は「何でもできる」を生むのかも。

日本は至れり尽くせりな国だ。
タクシーのドアは自動で開くし、
コンビニ行けば何も言わずにビニール袋が登場する。
ガソリンも少し前まではフルサービス。
本当に何でもしてくれる。

一方で、人間は甘えてしまう生き物だから、
それがないとなると、途端に不機嫌になったりもする。
何でビニール袋に入れてくれないんだ。と。
何で自動でドアが開かないんだと。

いつの間にか、自分では何もしようとしない人ができあがる。

こないだ面白い話を聞いた。
奥さんも仕事バリバリな家庭で、娘さん2人。
高校生になると弁当が必要になるわけですが、
なんと奥さん、高校生にあがるタイミングで、
「私は弁当なんて作らないから、いるなら自分でやってね」
と大胆発言。

きっと唖然とした子供たちではありますが、
なんと自分でちゃんと早起きして、
自分で弁当を作るようになったとのこと。

この経験って、一生もの。

こんなの、なかなかできない。
世間では親は子供の世話をするものだと思われているので。
きっとこの家庭では、子供を成長させること、
そしてひとりで生きていけるくらいの姿勢を
身につけることを大切にしているんだなあと。

何でもしてあげちゃうから、
何にもできない人が育つんじゃないかと思ってしまう。
もちろん、病気の場合はぜんぜん違う話だとは思うけど。

いま、孤独やひきこもりについて、
多くの議論がなされている。

国の制度や地方自治体の仕組みにも課題はある。
ただ、根本的に考えなきゃいけないこととして、
「何でもやってあげる」癖を直して、
「自分でできることを増やす」ことを習慣にする。
これがとても大切なんじゃないかと思う。

周りは、手を差し伸べてあげたいのを我慢することが
大変だろうとは思うけど、
ずっと一緒にはいられないから、
そこはぐっとこらえて。

何もしない、という愛もある。

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