見出し画像

day63:北風と太陽

今朝のお題は「努力は裏切らない」だった。

いつもいつも書いてる通りに「コツコツ」が苦手なワタシ
若い頃は粋がって「嫌いな言葉は努力と根性だし」とのたまわっていたwww

格好悪いと思っていたのか。
はたまた、単に努力をするのが面倒くさかったのか。
多分、後者。

そんなこんなで努力と無縁で育っていったワタシですが。。。

人生で初めて努力した時のお話!


それはオットと結婚の話が決まった時だった。
彼から一言。。。

「嫁入り道具はいらないから、一つ取ってきて欲しい資格がある」

当時、貯金もないワタシにはお金のかかる嫁入り道具を要らない。と言われてホッとした。
資格を取ったことはなかったけれど、経理関係の資格だから面白そうだな〜と思い
軽く返事をした。

しかし、いざ調べてみるとそう簡単にはいかなそう。。。
オットになる人に「無理かも」と、これまた軽く伝えた。

すると彼は
「結婚する気があるなら取ってこい」
と。。(今ならこんな言い方したら家出しちゃうが・・)

そう、彼は資格を取ることにとても努力をしたことのある人だった。

私たちの出会いは銀座にあった「M-CARLO」というディスコだった。
初めてのディスコでドキドキしながら座っていたワタシに踊り終わったオットになる人が近づいてきて「⚪︎⚪︎の誕生会に来てるの?」気さくに話しかけてくれたっけ。
それから、年齢を聞かれたので22歳と答えてる
「資格を沢山とりなよ。俺、いろんな資格を取る勉強中なんだよね。」
と言い
「彼女がすごい努力家で、その子の影響なんだけど!」
と笑い
そのまま、当時の彼女の自慢の話へと続いていたっけな・・・笑

まさかそんな相手と結婚することは人生は摩訶不思議!

そんな人なので・・・
ワタシの泣き言は受け入れてもらえなかった。。。


しかし、彼もワタシにその資格を取ってきてもらいたい事もあり
学校へ通わせてくれた。
お金がないワタシなので、ちゃんと出してくれた。ありがたや。

年に2回しか試験がないので、半年くらい週1〜2回会社の仕事帰りに学校へ通っていた。
当時、仕事も経理関係だったり、専門学校で簡単な経理を習っていたので
経理の事は好きだったので勉強は楽しかった。

が、時折入る彼からのチェックが嫌だった。
「何を勉強しているの?」
と、聞かれて
「?」の頭で「え?経理だよ」
と答えたら
「そんなの解っているよ。どんな内容なんだよ」
と言われて、「それなら最初からそう言ってよね」と内心プンスカした。

そしてその質問に対してしどろもどろに答えると
「ちょっと!大丈夫なの?そんなんで!」
と厳しい口調で言われて
とにかくイヤでイヤで。もう結婚なんてやめてしまいたいと思ったこともあった。

それを救ってくれたのは父だった。

当時、父と2人暮らしだったのだが、勉強していると
「頑張っているね。今はどんなところをやっているの?」と
まず褒めてくれて、優しく聞いてくれた。
そして「わからないところとかある?」とも聞いてくれたので
質問もしやすかった。

そんな北風と太陽に見守られながら試験の日となった。

確か駒沢大学で受験した記憶がある。
終わってから彼が迎えにきてくれたのだが、、
開口一番
「で?合格できる?」

だった。。。

「わからない」

と答えたらあからさまに機嫌が悪くなった。

だが、試験の緊張と疲れがあったワタシにはそれが無性に腹が立ち
沈黙をした。

すると彼はすぐに
「なんで、わからないの?手応えとかわかるだろ」
と・・・

いやいや、自信満々に「合格できるっしょ」と答えた
不合格だったら恥ずかしいし、目も当てられないじゃない?
と反論したら・・・

「なんだよ。それ。金も掛けて学校にも行ってるのに」
とボソっと言われた。

カチンときて、一緒にいたくなくて

246号の東名の入り口のところで「止めて」と言って、マックの前の道路のど真ん中で降りた。
フラフラと歩きながら父に電話をして試験が終わったことを伝えると
「お疲れ様。何か食べに行くかい?」
と電話口で労ってくれてホッとしたことを今でも覚えている。


結果は無事に合格だった。

結果が出るまでオットとなる人が会うたびに
「結果出た?」
と聞いてくるのは本当に鬱陶しかったけれど・・・

「合格したよ」と言ったら
ホッとした顔をしていたので彼なりにドキドキしていたのかな?と思うと
今なら笑ってしまうが
当時は本当に「エースを狙え」の宗方コーチか??
と思うくらい当たりが厳しかった。。

しかし、そんなオットのおかげ(!?)か
「努力して結果を出せることの楽しさ」みたいなのを人生で初めて
28歳で経験させてもらった。

それから、「努力と根性って大事だ」と心から素直に言えるようになったのは言うまでもない。。。
だから
娘たちには宗方コーチのように厳しくワタシが北風になり
ワタシの父の様に優しい太陽になったオット

けれども。。。最終局面の時にはオットは
「超寒い北風」となることを娘たちはまだ気づいていない・・・うふふ。

【あなたは北風?それとも太陽?】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?