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私的読書抽出版

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かつて、1997~2003年あたりに、『私的読書』というタイトル付けでけっこう力を入れて読書レビューを書いていました。その中から、比較的気に入っているレビュー分の転載です。
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【私的読書抽出版】『ジャックとその主人』

(注1)この文章は1999年に書いたものの再掲です。 ジャックとその主人 ミラン・クンデラ Ja…

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5年前
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【私的読書抽出版】『白の闇』

(注1)この文章は2001年に書いたものの再掲です。 白の闇 ジョゼ・サラマーゴ Ensaio Sobre…

【私的読書抽出版】『文字移植』

(注1)この文章は2001年に書いたものの再掲です。 文字移植 多和田葉子 河出書房新社/河出…

【私的読書抽出版】『でりばりぃAge』

(注1)この文章は1999年に書いたものの再掲です。 でりばりぃAge 梨屋アリエ 講談社(1999/0…

【私的読書抽出版】『ほんとうの私』

(注1)この文章は1997年に書いたものの再掲です。 ほんとうの私 ミラン・クンデラ L'identi…

【私的読書抽出版】『心地よく秘密めいたところ』

(注1)この文章は1995年に書いたものの再掲です。 心地よく秘密めいたところ ピーター・S・ビーグル A Fine and Private Place Peter S. Beagle 1960 山崎淳/訳 東京創元社/創元推理文庫(1988/11/04)刊  生きている心地がしないんです、という青年のせりふではじまるショートショートを星新一氏が確か書いていた。いや、星新一を出すのなら『にぎやかな部屋』のほうがいいかもしれない。人間が背中に背負っている霊魂たちの物語である

【私的読書抽出版】『夫婦茶碗』

(注1)この文章は1998年に書いたものの再掲です。 夫婦茶碗 町田康 新潮社(1998/01/30)刊 …

【私的読書抽出版】『世界がはじまる朝』

(注1)この文章は2003年に書いたものの再掲です。 世界がはじまる朝 黒田晶 河出書房新社(2…

【私的読書抽出版】『儚い光』

(注1)この文章は2002年に書いたものの再掲です。 儚い光 アン・マイクルズ Fugitive Piece…

【私的読書抽出版】『オリビア』

(注1)この文章は2002年に書いたものの再掲です。 オリビア イアン・ファルコナー Olivia I…

【私的読書抽出版】『密告』

(注1)この文章は2001年に書いたものの再掲です。 密告 ピエール・アスリーヌ La Cliente P…

【私的読書抽出版】『椰子・椰子』

(注1)この文章は1998年に書いたものの再掲です。 椰子・椰子 川上弘美 小学館(1998/05/10)…

【私的読書抽出版】『ヴァインランド』

(注1)この文章は1999年に書いたものの再掲です。 ヴァインランド トマス・ピンチョン Vineland Thomas Pynchon  1990 佐藤良明/訳 新潮社(1998/12/05)刊  大変に申しわけない、と言いたくなるほどおもしろかった。  なんで申しわけないのかと言うと、このおもしろさをひとりで味わっていることが、ということです。『V.』はおもしろくはあるが読みやすいとはとうてい言えないし、『重力の虹』にいたっては読み通すのが殺人的に困難。これらの作品に