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アルバム、聴こうよ! ストリーミング時代の“ファストミュージック”へ一言

僕は、音楽が好きだ。とても好きだ。ほんとに朝から晩まで、一日中何かしらの音楽を聴いています。

ジャンルはさまざまです。邦楽も洋楽も聴きますし、映画サントラなんかも好きです。最近はクラシックにも興味があり、よく聴いてます。

今もグレン・グールドさんが演奏するバッハを聴きながらこれ書いてます。

(クラシックに興味持ったきっかけはこちらの記事で書いてます。)

好きなアーティストはジャンルも年代もさまざまです。例えば、こんな感じです。

Mr.Children、宇多田ヒカル、B'z、THE BLUE HEARTS、uyama hiroto、レディオヘッド、Nujabesビートルズ、DJ OKAWARI、コールドプレイ、大塚愛、ニルヴァーナ、レッドツェッペリン、Queen、BoA、椎名林檎、LOVE PHYCHEDELICO、レペゼン地球マイケル・ジャクソン、松任谷由美、エド・シーラン、エミネム、山下達郎、大橋トリオ、スティーヴィー・ワンダー、久保田利伸、坂本龍一、ジャミロクワイ、辻井信之、マルーン5、Janne Da Arc、PAFFY、スピッツ、葉加瀬太郎、CHEMISTRY、Def Tech、Bon Jovi、…

特に好きな歌手は太字にしてみました。だいぶバリエーション豊富なので、全部わかるって方は少ないかも知れません。

(もし上の太字にしたアーティスト全部聴いてるって方いたら、ぜひ友達になりましょう!)

そんな雑食音楽ファンなのですが、音楽を聴く際にひとつこだわっていることがあります。

それが「曲単位ではなくオリジナルアルバムで聴くこと」です。

ストリーミング時代は「アーティスト」ではなく「曲」の時代

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Apple MusicやSpotify、LINE MUSICなど「定額制音楽配信サービス」が当たり前になった現代、世の流れは「アーティスト」ではなく「曲」に重きが置かれているらしいです。

ネット上でもこんな記事を多く見かけます。

これも世界的な世の流れですから、あまり否定するのはナンセンスというものです。

ナンセンスだとは思うんですけど、でもやっぱり気になるのでやんわり自分の考えを共有してみたいと思います。

好きな歌手、いないの? 

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僕はさっき例を挙げた通り、好きな歌手がたくさんいます。CD購入やライブ参加したことがある歌手も多いです。

そんな僕からすると「好きな歌手がいない」と言うことが信じられない、と言うのが正直なところです。

ただ、周りの人を見ていると分からなくもないんです。好きな歌手はいなくても、みんな音楽自体はよく聴いてるんですよね。

確かに僕も「好きな歌手ではないけどよく聴く曲」もあります。

例えば、米津玄津さんの『Lemon』とか、映画『君の名は。』で使われたRADWIMPSさんの曲とかは、単品でよく聴きます。昔見たドラマやアニメの主題歌でも好きな曲って結構ありますね。

これらの曲の共通項を考えてみると、最近の世の流れがちょっと理解できる気がします。

これらの曲は、メディアを通じて「曲」として知り合ったもので、そこから「好きな歌手」に発展させようとはまだしていない曲たちです。

そう、「好きな曲」から「好きな歌手」になるのは、主体的に歌手として知ろうとしてからなのです。

それをもっと具体的に言うと「オリジナルアルバムが気に入ったとき」です。

みんな、オリジナルアルバムって聴いてる?

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さて、そもそもですが、アーティストのオリジナルアルバムって聴いてますでしょうか?

若い世代の方を中心に、ほとんど聴かないって方も多いようです。

周りの同世代(30代前半)を見ていても、聴いてない割合が高い気がします。

考えてみたら、CD時代でもオリジナルアルバムより「ベストアルバム」で聴く人の方が多かったように思います。

でもこれってすごく勿体ないことだって、個人的に思います。声を大にして言いたい。みんなオリジナルアルバム聴こうぜ!!

オリジナルアルバムはアーティストの想いが反映される場所

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オリジナルアルバムって、ベストアルバムやApple Musicのプレイリストとは全然違います。

ベストやプレイリストに収録される曲は、ほとんどがシングル曲です。

シングル曲は、確かに優れた曲が多いです。オリジナルアルバムを作っている過程で、特に売れそうな曲をシングルとして発売することが多いからです。

ドラマなどのタイアップとして作成されることも多いですし、そもそも売れることを狙ってキャッチーに作られやすいのがシングル曲です。

お寿司で言うなら、シングル曲はトロやサーモン、甘エビ、イクラって感じですね

あと、最近は「ストリーミングサービスで流行りやすいように」ってことも考えて作られているそうですね。

例えばイントロは15秒以内にして、最初にサビを持ってくるとか。

この流れは、正直あまり好きじゃないです。イントロがかっこいい曲、めっちゃいいのに。一回、マイケルジャクソンの『Smooth Criminal』とかニルヴァーナの『Smells Like Teen Spirit』とか聴いてみて欲しい!
PVかっこよすぎ。
あと、マイケルジャクソンは特にイントロ神曲多すぎ。
Nirvanaのティーンスピリットは「イントロがかっこいい」の代名詞

話がだいぶ逸れてしまったので元に戻そう。

シングル曲が優れているのは確かなんですが、それではなぜオリジナルアルバムが良いのでしょうか?

それは、アーティストの意向が反映されやすい場所だからです!

ヒットしやすい曲、多くの人に支持されやすい曲がシングルにされるのに対して、オリジナルアルバムにはアーティストが本当に作りたい曲や、伝えたいメッセージを込めた曲などが収録されることが多いです。

お寿司で例えるなら、アルバム曲にはアジやツブ貝、アナゴなどがあり、時にはカリフォルニア巻きとかハンバーグ寿司とか入ってるイメージです

また、アルバムは「一つの作品」として作られることが多く、曲の並びや曲同士の繋がりなど、細部まで考えて制作されます。アルバムを通してストーリー性を持たせたものもあります。

ベストアルバムやプレイリストとは違い、オリジナルアルバムはそのアーティストのことをより深く知るためのものなのです!

だからオリジナルアルバムを聴くことでアーティストのことが分かり、ファンになるんだと思います。

オリジナルアルバム、聴こうぜ!

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Apple MusicやSpotifyの登場で、音楽がとても身近で手軽なものになったことは、すごい喜ばしいことだと思います。好きかどうかも分からないCDを買うのって、なかなか難しいですもんね。

それに、これらのサービスのおかげでいろいろな音楽に出会いやすくなったのは事実です。だからこそ、ただ聴き流すんじゃなくて、ストリーミングサービスを好きな歌手を見つけるツールに欲しいとと思うんです。

Apple MusicもSpotifyも、プレイリストで聴くだけでなくオリジナルアルバムのストリーミングやダウンロードもできます。

最初はプレイリストでも良いと思うんですが、「これは良い曲だな」って思った時は、その曲が収録されたオリジナルアルバムを聴いてみて欲しいんです。

オリジナルアルバムを楽しむコツをご紹介します。

・1曲目から、順番に
・基本的に曲は飛ばさない
・リピート再生をオフにして、アルバムの終わりも意識する
・できれば、曲名も確認しながら(最初は気に入った曲だけでもOK)

オリジナルアルバムを聴いて興味を持ったら、そのアーティストやアルバムについて少し調べてみましょう。アルバムについてのインタビュー記事とかあれば、読んでみると楽しいです。

「知る」と言うことは好きになることの第一歩です。

この記事をきっかけに、誰かに「初めての好きなアーティスト」ができたら、これ以上なく嬉しく思います。

音楽をただ消費するような、お任せで聴くだけのような「ファストミュージック」から、一人の歌手を、一枚のアルバムをじっくり味わう「スローミュージック」に変えてみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました!

おまけ 〜 ぜひ聴いて欲しいオリジナルアルバム5選〜

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最後に、おまけとして僕が「お気に入りのオリジナルアルバム」から、おすすめしたいものを厳選5枚紹介します。(タイトルを押すとApple Musicに飛べます!)

ビートルズ『Abbey Road』
みんな名前くらいは知ってるビートルズ。この『Abbey Road』はビートルズが解散前、最後に制作したアルバムです。解散間際、心がバラバラになったメンバーたちが作ったとは思えないような完成度の高いアルバムです。

気に入った方は、とりあえず映画『イエスタデイ』を見てみよう!
・B'z『LOOSE』(※ Apple MusicにないのでiTunes Store)
1995年発売。B'zの8thアルバム。B'zは完成度高いアルバム多くてチョイスが悩んだけど、一つだけ挙げるならやっぱりこれ。

40歳くらいの世代の方なら間違いなく知ってる『LOVE PHANTOM』や『BAD COMMUNICATION』など、有名曲が多く収録されています。アルバム曲も全て最高。あと、『ねがい』は個人的にB'zトップ5に入る名曲。

このアルバムでB'zが気に入った方は『MAGIC』『C'mon』『RUN』なども聴いてみて欲しいです。

MAGICには『イチブトゼンブ』が、『C'mon』 には『ultra soul』が収録されています。『RUN』はファンに人気のある名盤です。『LOOSE』と年代が近く、雰囲気的にもちょっと似てます。
Mr.Children『DISCOVERY』
1997年発売。ミスチルの7thアルバム。人気曲『終わりなき旅』が収録されていて、アルバム曲もシングル曲もレベルが高いです。

『ラララ』から『終わりなき旅』とか、『光の射す方へ』から『Prism』とか、次の曲への繋がりが良さが目立つアルバムだと思います。

このアルバムが気に入った方は、まずは『BOLERO』と『REFLECTION {naked}』を聴いて欲しいです!

It's a wonderful world』や『シフクノオト』もおすすめです!
マイケルジャクソン『 Bad』
1987年発売。通算売り上げ3000万枚以上。

『Bad』『Smooth Criminal』はマイケルジャクソンの代表曲。『Man In The Mirror』『I Just Can't Stop Loving You』は人気の名バラード。他にも名曲多数。

ちなみに、『Man In The Mirror』はマイケルジャクソンで一番好きな曲です。
uyama hiroto『freedom of the son』
最後に作業BGMにも使える、落ち着くアルバムを一つ。
一応日本のHip-Hopに分類されはするらしいんですが、Hip-Hopっぽさはあまりないです。

実はuyama hirotoさんのことはそこまで存じ上げてないので恐縮なのですが、とてもよく聴いてるアルバムです。

A SON OF THE SUN』もよく聴くおすすめアルバムです。

本当はまだまだ紹介したいアルバムたくさんあるんですが、ここら辺にしておきます。

もし他におすすめのCD教えて欲しい方とか、音楽の話してくれる方がいたら、TwitterでリプやDMください!泣いて喜びます!!

ありがとうございました!!

参考にした記事

記事を書く際、以下の記事を読んで参考にさせていただきました。

ストリーミング時代のヒットとは? 変化する音楽業界のビジネスモデル | Yahoo!ニュース
「CD離れ」が始まったグラミー賞と、CDスルーする新世代アーティストに共通する音楽的背景 | All Digital Music
音楽ストリーミングの成功を左右する「スキップレート」に、アーティストや音楽業界はどう向き合うべきか | All Digital Music
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