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ジャパニーズニューシネマ

ポルノ映画にドハマりしていたなどと言うと誤解を招く内容かもしれないけれど、時間さえあれば往年のピンク映画や若松プロなどの作品から比較的近年のポルノまで片っ端から貪るように観ていた時期があった。
監督している面々は若かりし頃の若松孝二、井筒和幸、金子修介、藤田敏八、村川透、滝田洋二郎、相米慎二、和泉聖治、瀬々敬久、、、凄まじいラインナップだ。
どの作品もアメリカンニューシネマにインスパイアされた浮遊感と刹那感と挫折感に加えて、制作当時の時代背景に伴った焦燥感や飢餓感がごった煮となって画面から滴り落ちてきそうなエナジーに満ち溢れている。
技術やテクノロジー以前の「表現者としての崇高で清々しい精神性」がポルノ映画やピンク映画には確実に存在する。

羽田に行ってみろ そこには海賊になったガキどもが今やと出発を待っている

神様あんたただの役立たずじゃねえか

こんなシビれるタイトルを恥ずかしげもなく作品に冠する監督が今日本にいるんだろうか。
そんな作品群で一儲けなどできるはずもない事をわかっていながらもDVD化して世に遺そうとする販売会社に感謝の念を禁じ得ない。

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