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HOPELESS ROMANTICKER バンドをやりたい奴は絶対に読んどけ‼️Vol.07

 バンド運営を知るための『捨てバンド』を作れ

ここまでは大丈夫か?06で君の思うバンドの成功像を明確にしたところで次のステップへ進む。

ここからは実践編となる。

成功像を明確にしたところでバンド運営はまだ素人だろうから、まずはバンド運営を学ぶ必要がある。野球選手になることを決めて野球のルールが分からなかったら話にならないからな。

 このバンド運営ってやつはもちろん最初は誰しも経験がないから誰もが苦労する。そのために一度リアルなバンドに入って経験する必要がある。これは「捨てバンド」だからサポートでも何でもいい。とにかく適当なバンドに加入してみること。人生を賭けた本気バンドをやる前に、一度軽いバンド経験をすることをお勧めする。

世の中に出ているバンドで、学生時代の友人や初期メンバーそのままでやっていけたバンドなんて本当に少数だ。XjapanのYOSHIKIとTOSHIとか、スピッツやBUCK-TICKや、世界の終わりなど。普通はそうはいかないからな。まず、軽い気持ちでバンドとは?を味わっておくといい。

 リハの取り方、リハのやり方、スケジュールの調整の仕方、ライブのやり方、メンバーとの関係性などなど知っておいて損することはないし、本気バンドの時に役にたつ。そして満を持して自分のバンドを作るのがベスト。

 会社も一回くらい潰したくらいが色々勉強になる。会社の作り方なんて学校で習わないし、実経験は机上ではない。まず、どれだけお金がかかるかを肌で実感してくれ。

バンドはお金がかかる。楽器代、リハーサル代、ライブチケットノルマ、レコーディング代、CD制作費用、配信登録、スタッフ代、グッズ制作代金、、、、、オェーーーってなるくらい大変だ。この時、ただ無駄に捨てバンド生活を過ごすんじゃなく、盗めるものは全部盗め。

リハーサルスタジオやレコーディングスタジオのエンジニアなど様々な人脈をしっかりと掴んでおくこと。これが自分の本命バンドで活きてくる。練習場所はとても重要だからな。メンバーの家からの距離なども把握しなくちゃいけないし、世界の終わりのように自分たちで倉庫を借りて常に音出しできる場所を作れたら最高だが中々そうもいかない。
俺たちの時は、メンバーの一人をスタジオの上の部屋に住まわせて、スタジオの鍵の管理をする代わりに月額幾らか払い、空いてる時は使い放題にしてもらっていた。(のちにそいつは毎月のスタジオ代をオーナーに支払っておらず、俺がオーナーから怒られた。「おい!支払いがまだだぞ!」「え、あいつにきちんと渡してますが?」「知ってる。だが、あいつはその金を俺の雀荘で使ってたぞ!」って、、、、)今は機材も発達して、宅録(自宅で録音)でもクオリティーの高いものが作れる時代になってきたし、メンバー全員の環境さえ整えば、PC上でオンラインリハも可能だから、それを前提としたメンバー集めも考えるといいかもな。それだけで出費はかなり抑えられる。が、PC持ってないとかそもそもPCを使えないというバンドマンはすこぶる多いからそこら辺も自分のバンドの将来像と合致するかは把握しておく必要がある。
とにかくエンジニアやPC関連に強い奴がメンバー、スタッフに1名でもいると強い!つまり、捨てバンドをやりつつ、周りの照明、カメラマン、webデザイナーなど、センスがあるやつは繋がっておくこと。その人たちは君の本命バンドの宝となるから。そしてメンバーとのコミュニケーションの取り方を学ぶ。どうやったらメンバーの意見をまとめることができるのか、どうやったらまとめることができないのか、どうやったら方向性を統一することができるのか、できないのか。捨てバンドの時はどちらかというと、どうやったら失敗するかを学ぶといい。

俺が横浜でまずやったのがこれだ。捨てバンドにギターとして加入した。土地勘もないし、楽器屋、スタジオの場所もわからなかったから、そのバンドに教えてもらったし、遊んでもらった。ちなみに2バンドやった。最初のバンドでスタッフを見つけ、次のバンドではベースを見つけた。これがのちの本命バンドに重要な要素となるわけだ。


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