ペンネーム

ペンネーム、光本弥観(みつもとみかん)。
俳句を作る時、文章を書く時の私の呼称です。(俳句の世界では、俳号といいます。)
本名の福丸孝之とは似つかない名前なので、何で光本弥観なん?と良く聞かれます。

福丸家は、祖父の時に熊本の天草(現在の上天草市)から明石に越して来ました。おばあちゃんの葬儀の後、親戚一同が集まる中、皆が知っている各々の知識をつなぎ合わせていくと、五代前迄の福丸家の家系図が出来あがりました。
おーっ、中々感慨深いものがありました。
弥平(やへい)、権六(ごんろく)、弥三次(やそじ)、正義(まさよし)、誠一(せいいち)、そして私、孝之(たかゆき)と続く福丸家の家系図です。
あれっ、なんかおかしい。
弥平さんと権六さんに血のつながりがありません。
大叔母さんがその辺りの事情を知っていました。

弥平さんには娘と息子がいましたが、跡取りの息子が早くに亡くなってしまい娘のシュンさんへ養子に来てくれたのが光本権六さんでした。しかし不幸にもシュンさんも早くに亡くなってしまいました。そして、後妻さんとの間に産まれたのが、曽祖父の弥三次さんでした。(明石の部屋に写真が飾ってあります。)
ですので弥三次さんは、福丸家の血のつながりはないのです。
権六さんは弥平さんの"弥"の字をとって我が子に"弥三次"と名付けたんや!とピンときました。血のつながりは無くなったけど、"弥平"の"弥"を福丸家につなげて行こう!そういう感情が直感的に伝わって来ました。
権六さんの想いを大切にしたいなあと強く思いました。
そして、このことを知った後に産まれた次男に"舜弥(しゅんや)"と名前を付けました。
更に、自分自身も名前をいただきたいと思い、権六さんの"光本"と弥平さんから弥三次さんへとつなげた"弥"をいただきました。"観"は、"弥観"として"みかん"とすることでお母さんが大好きだった蜜柑とも重なるからいいなあとの思いと師匠の林英臣先生の号から"観"をいただきました。

"光本弥観(みつもとみかん)"の誕生です。

光本権六さんの想いを受け止め、血のつながりは無い福丸弥平さんとのつながりを感じることができ、また、お母さんともつながってる感覚を持てるので、このペンネームは私にとってとても温かみを感じるのことが出来るのです。
これまで慣れ親しんできた"福丸孝之"とは、違った人格が芽生えて来そうで、少しの恐怖心と多くの好奇心とこれからの楽しみとよく分からない様々な感情とが入り交じってワクワクしています。

福丸孝之共々、光本弥観もどうぞよろしくお願いします!

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