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加速はデジタル化からはじまる

こんにちは。ヨシミツダです。
今回はこれからの10年どんなことがおきるのか、読書しながら思索したことについて紹介したいと思います。

2030年の世界

2030年はいったいどんな世界になっているのか?そのものずばりな感じがしますが、「2030年すべてが「加速」する世界に備えよ
ピーター・ディアマンディス、スティーブン・コトラー著」という本を読みながら思索していました。ピーター・ディアマンディスという人は著名なシンギュラリティ大学をレイ・カーツワイルと共同創設した人で、実現困難な課題に懸賞金をだすXプライズ財団のCEOでもあります。

この本では、エクスポネンシャル・テクノロジーという文字通り幾何級数的に進化していくテクノロジーについて紹介されています。買い物、広告、エンターテイメント、教育、医療、寿命延長、保険・金融・不動産、食料などの分野でSFっぽいが本当に現れはじめている驚異的なテクノロジーについて紹介されています。

技術としても、量子コンピューティングやブロックチェーン、AI技術などがどう使われていくのかということについても言及しています。

エクスポネンシャル・テクノロジーには6つのステージがあり、その進化を理解することに役立ちます。

6つの進化ステージ

エクスポネンシャル・テクノロジーの6つの進化ステージを説明します。

デジタル化

あるテクノロジーがデジタル化、つまり「1」か、「0」のバイナリコードに転換できるようになると劇的な成長が始まります。

潜行

エクスポネンシャル・テクノロジーは初期の進歩はゆっくりなので、しばらくは世の中の期待に応えられない状態が続きます。

破壊

エクスポネンシャル・テクノロジーが既存の製品、サービス、市場、産業を破壊していきます。

非収益化

かつては製品やサービスにかかっていたコストが、そっくり消えてしまうステージ。カメラのフィルムや現像がデジタル化により不要になったことなど。

非物質化

非物質化とは製品そのものが消えることです。
カメラ、ステレオ、計算機など、かつては独立した製品・サービスとして存在していた昨日が今ではスマフォに標準搭載されている事例などがあります。

大衆化

エクスポネンシャル・テクノロジーがスケールし、一般に広がるステージです。

これらの進化ステージに従い、エクスポネンシャル・テクノロジーは前に進みます。

はじまりはデジタル

本書では数多くのエクスポネンシャル・テクノロジーが紹介されてます。着眼点としては、最初は必ずデジタル化が起点になっているところです。デジタル化が進化のトリガーとなるので、何がデジタル化されていくのか気をつけていると変化の兆候に早く気がつけるはずです。

また、デジタル化されてもデータの取り扱いがアナログであった場合だと意味がないので、非収益化までの道筋が見えているかを確認することも大事でしょう。

変化の渦中で何をするか

「世界に変化を望むのであれば、みずからが変化となれ。」とはガンジーの有名な言葉ですが、このエクスポネンシャル・テクノロジーの進化の渦中にあってやるべきことはなんでしょうか。それは非収益化した内容を意識して、テクノロジーを利用して自分の行動を変容し、QoL(クオリティ オブ ライフ)の向上に寄与しているかを吟味することだと思います。

テクノロジーを受け入れるか否かは個人に委ねられていますが、環境は個人の意思とは別に確実に急速に変化します。よくわからずに受動的にテクノロジーに飲み込まれてしまうより、最初から変わるとわかっているのであれば、能動的に吟味するほうがよいと考えます。

日本では、ほぼ全ての9割の人達がインターネットを利用しています。ただ、2019年のデータで世界のインターネット普及率は57パーセントです。まだ、インターネットにつながっていない地域は結構あります。しかし、この10年、というか5年で残りの世界にも繋がり、文字通り世界中がインターネットでつながります。

世界のどこかで、大衆化したエクスポネンシャル・テクノロジーが世界に広がる時間もこれまでの比ではないでしょう。

この大きな波を前向きに楽しみましょう。

てまはまた。

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