TOP Bakery No.2~パン屋を始めるまで~

どうも、ガーナのパン屋の石本です。
今回は「ガーナでパン屋を始めるまで」についてお話できればと思います。
パン屋の話は次回になりそうです、、、
~ スパイスの買付人 ~
ガーナに移住した頃は、シャアトレードというガーナ原産のスパイス”パラダイス・シード”を取り扱う会社にお世話になりながら、現地でパラダイス・シードの買付と加工と輸出を担当し、Akim Odaという町に加工場の建設もしました。
*シェアトレードのwebsite : http://www.sharetrade.jp/ (良かったらパラダイス・シードも試してみてください!)

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そうこうしている内に、大使館・JICA・青年海外協力隊・民間企業の皆様に助けて頂き、1年間なんとかかんとかガーナで生活することが出来ました。そして、自分としても日本から持って来た少ない資金を元手に商売を開始してみる事にしました。
~ 色んな事業立上げで失敗する ~
まずは、プラスチック商社だった事から、以前から気になっていたプラスチック・ゴミの再生事業を小さくはじめました。ガーナでは一般的なプラスチック袋に入った飲料水、そのプラスチック袋が沢山捨てられているので再生しようとガーナ人の友人と一緒に集めてはせっせとレバノン人のリサイクル工場に売りに行っていました。
そうこうする内にレバノン人オーナーと仲良くなり、一緒に機械を購入して事業を拡大しようという事になりました。資金を出してからいつまで経っても機械は届かず、気がつけばレバノン人オーナーは良い家に引っ越していました。問い詰めると、私のお金を使って古い家をリフォームして他人に貸し出し、自分はその賃料で別の物件を購入していました。
取立てようにもレバノン人も現金がないので、仕方なくお金を差し押さえる為にレバノン人の家に移住しました。それから半年間、レバノン人・その子供・石本と三人川の字で寝る生活をしながら、彼が少しでも現金を持っているのを見つけると差し押さえる日々を送っていました。時には、彼の友人が持って来たエアコンやスパゲティーも市場に持って行って売り歩いて債権の回収に務めていました。
残念ながら、債権回収の半ばでそのレバノン人は別のレバノン人に訴えられ、家も他の資産も全て差押えられ、刑務所に入れられてしまいました。レバノン人家族も私も家から追い出され、途方にくれ、取り敢えず食べていく為にその後も建設資材を販売したり、モバイルマネー・エージェントをしたり、薬局を出したり、肉牛の販売などをしました。新しいビジネスモデルを作るよりも、まずはガーナ人が成功している商売を徹底的に真似る事からはじめ、少しずつ生活費を稼いでいく様にしていました。今も残っているのは肉牛の売買くらいなもので、悉く失敗しました。

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*写真はAkim Odaで加工場を建設していた頃。
そんな中、聴覚障がい者の為の学校でICTを教えている青年海外協力隊の方と出会い、パン屋を始める事となりました。
続きはまた次回!

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