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訳あり物件で起こった奇妙なこと 「突然響いた女性の声」

これは、忌み地に囲まれた訳あり物件に住んでいたときの体験です。

ふいに響いた声のもとは?

その日、私と愛犬は外出の支度をしていました。持っていくものはほとんど揃っていて、バッグなどの荷物は忘れないよう早々に玄関に。夫は、私が着替えなどの準備をしている間にコンビニに行ったか何かで、いませんでした。家にいたのは私と愛犬だけ。

身支度を整え、戸締りを確認したりカーテンを閉めたりと、家中のチェックをしながら一階に降りてきたときです。
突然、
「何を言っているのか、わ・・から・・ない!」
という女性の大きな声が響きました。

屋外から聞こえた声ではありません。明らかに家の中です。あやしい声に
「ワン!ワン、ワンッ」
と吠える愛犬。

非常に悪意のこもった声。怒っているような意地悪な声でした。総毛立つような、ゾッとする気味の悪さです。
しかし、音声が出るようなものはありません。テレビはとっくに消しています。二階も見ましたが、同じです。

なんとなく、声の発信元は玄関からだったような気がして行ってみましたが、やはり何もそれらしいものはなく・・・。

私は、思いたってバッグの中を確認することに。すると、ロックされていた筈のスマホの画面が明るくなっていて、Siriが作動したような形跡があったのです。ただ、それにしては妙でした。
そもそも、スマホはバッグの一番上にポンと乗っていてSiriを作動させるような要素がありません。

画面がロックされていてもSiriは使えます。ところが、当時のiPhoneは、ホームボタンをしっかり長押ししないとSiriは作動せず、押されるようなものがなかったのですから。しかも、置いてからけっこう時間は経っていました。

当時もめていた女性の存在

何とも妙な出来事に、私が思い浮かべたのは当時もめていた女性でした。
彼女は私に嘘をついていたことがあり、それがある人を経由して発覚したのです。悪質な内容だったので、本人に電話で事実確認をしたところ、最後は嘘を認めました。それでも、とうとう謝ることはありませんでした。

Siriと思われる声は、往生際が悪かった彼女の心の声のような気がしたのです。きっと、嘘がばれてからも、どうして自分が責められるのか不満だったのでしょう。

ところで、その後、いろいろな言い方や音量でSiriを試してみましたが、あんな回答が返ってきたことは一度もありません。最近もやってみましたが結果は同じで、音量もよほど大きくしないと無理です。
霊的なものは電化製品を操れるとも聞きますし、大切な仕事のメールが消えていたりサーバーで止まっていたりしたことが何度もありました。パソコンの妙な不具合も。
あのゾッとする大きな声。なんとも気持ち悪い体験です。





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