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見えない「何か」と闘ってくれた愛犬

知らずに住んだ訳ありの一軒家。
常に誰かに見られている感覚のある気味の悪い家でした。愛犬も何か察知することがあったようで、ある日、妙な行動を見せたことがあります。
今回は、そのときのお話でも。

玄関の向こうにいた、何か

その家ではじめに起こった異変は植物。
一人暮らしの頃から育てていた観葉植物をはじめ、家中の植物が枯れていきました。何度植え直しても干からびていくという異常さ。
家の中の浄化をし、祓い続け、どうにか玄関前の柊木が根付いてきたある日のことです。
陽が落ちて辺りが暗くなった頃、急に落ち着かなくなった愛犬ぷる。立ち上がって玄関に向かうと、ドアの向こうを見つめます。

そして、伏せのポーズをすると、そのまま動かなくなりました。
視線の先は玄関ドアの向こう。厳しい視線を向けたまま、目を離そうとしません。

はじめは
「どうしたの?ぷる。おいで!」
と声をかけてみましたが、顔すらこちらに向けようとしない様子を見て
(何かが家に入ろうとしてるのかも?)
と感じた私は、背後から見守ることに。

(ぷるが警戒している間は玄関を開けない方がいい)
そう思った私は、夫にも暫く玄関は開けないよう伝えました。

警戒を解き、いつもの愛犬に

愛犬の監視は2時間以上は続いていたと思います。視線を外すことなく玄関先を睨んでいましたが、
「よし!」
という感じで納得すると、立ち上がって水を飲み、ソファーへ。
その後は、いつものように寛いでいました。



その頃は、玄関前や部屋の植物がようやく育つようになっていて、玄関には力のあるお札を貼るなどの対策もしていました。
妙な夢も見ていたので
「何かが家の中に入れなくなって躍起になっている」
という感覚はありました。

そのときも、恐らく入ろうと隙を狙っていた何かがいたのでしょうね。

愛犬が今年急死したときは
(持って行かれたかも)
と思いましたが、考えてみると違います。16歳なんて天寿ですし、きっちり元気なままで生き切りましたから。
それに、ぷるは逝くときに最後に残っていた邪気の残骸のようなものも持って行ったようで、逆にぷるにやられたのだと思っています。

それにしても、あのときの愛犬はカッコよかった・・・。





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