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「水浸しの地下室」

三郎は、製鉄所の工務課に新たに配属されたばかり。以前は事務畑で地味な業務をこなしていたが、高校時代に野球で鍛えた身体は、新しい環境に期待を感じていた。

午前中に課内のあいさつを済ませた三郎は、その日の午後、先輩の慎一に連れられはじめての現場に乗り出した。慎一の後ろを歩きながら、動きながら仕事をする、という感覚に浮足立っていた。
向かった先は、地下のポンプ室。階段を降りるにつれ、湿った空気が彼の肌を撫でた。地下室の扉を開けると、足元から「チャプ、チャプ」という水の音が聞こえてきた。さっきまでの浮ついた感情は、予想だにしない音で霧のように消えてしまった。地下室が水浸しになっていたのだ。

「そんなに驚くなよ。いつものことだ」
慎一は無関心に言う。このポンプ室では昔からグランドパッキン式のポンプが使われていて、漏れながら使うというのが普通だ、というのだ。
おかげで、この小さな地下室は年中水浸し。それでも慎一には、これが問題のない日常に映っているという。

しかし、三郎にはそれが受け入れられなかった。「おかしい」と彼の中は叫んでいた。彼には、この問題をただの「いつものこと」として受け入れることができなかったのだった・・・。

製鉄所や鉄鋼工場で働く工務の方にとって、集塵排水の移送は日常的ながらも重要な業務の一つです。
でも、三郎さんが目にした地下室のように、ポンプの漏れが日常化している環境もあります。

今回は、このような安全上のリスクを改善する解決策をご紹介します。


課題の多い集塵排水

多くの製鉄所や鉄鋼工場では、有害な塵をあつめる集塵機という機械があります。
この集塵機から抽出された集塵水は、シックナーというタンクや槽で沈降させたあと、出てきた排液を移送する必要があります。
このときポンプが使われるわけですが、いままでよく使われてきたのは、非自吸式で軸封部がグランドパッキンのスラリーポンプ
でも、ある工場では、いくつかのミスマッチによる課題がありました。

プロセス例

問題① 液漏れによる事故リスクの増加

実際にみつわポンプに相談いただいたケースでは、今回の三郎さんの例のように、集塵機から出る集塵排水が地下室のポンプから送り出されていました。

軸封部がグランドパッキンで「漏れながら使う」ことを前提にしているので、移送液は自然にポンプ周辺に流れて出てきます。
とくに今回の地下室では、こういった継続的に出てくる水を流す場所がなく、ポンプ周辺が水浸しになっていて事故リスクが高い状態でした

問題② 頻繁に起こる揚水不能

また、排水の中でガスが発生することもありました。
これによってポンプ内部にエアーが溜まり、頻繁に揚水不能になることありました。

事故リスク軽減も安定稼働も同時に実現できる

これらの問題を解決するために、みつわポンプではシールセルポンプをご提案。
このポンプはダブルメカニカルシール構造を採用しており、軸封部の漏れがほとんどありません
漏れがないので、ポンプ周辺の環境は大幅に改善。
事故リスクを大幅に軽減することができました。

さらに、シールセルポンプは自吸式。
移送液にガスが発生しても気水分離機能が働くので、自動的に空気を排出し、自動復旧します
この機能があることで、一時的に揚水が減ることはあっても、安定した稼働が可能になりました。

みつわポンプのシールセルポンプは、こういった従来の問題を解決し、製鉄所や鉄鋼工場の効率性と安全性を高めることに貢献しています。
集塵排水でお困りの方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください

▼集塵排水にピッタリのシールセルポンプ▼

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