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建築学生のうちに培うべき能力ってなんだろうか。

「建築設計に求められる6つの能力」

こんにちは。mittuです。
これは私がアトリエ系設計事務所のオープンデスクをした際に、
そこの設計士さんから教えていただいた内容です。
「はへぇ〜」と唸るほど勉強になったお話なので書き残したいと思います。

その設計士さんは、
「建築設計を生業とする人に求められる能力は6つある。」といいます。

コミュニケーション力

発想力(空想力)

表現力

提案力

発信力

技術力

一つずつ説明していきます。

①コミュニケーション力

大半の仕事においてコミュニケーション力は欠かせません。
建築の設計でも重要です。
建築設計にコミュニケーションが求められる場面は3つあります。
「社内・施主(お客様)・施工者」です。

<社内>
設計は一人だけの力できることではありません。チームで創り上げていくものなので、スムーズなコミュニケーションが取れていないと良い建築は創られません。
 
<施主>
施主とのコミュニケーションが良好に取れないと当然仕事を獲得できず、それが会社の利益に直結し、社員の生活に影響します。ましてや、施主と喧嘩などをしてしまい悪い印象を持たれてしまうとなれば以降の仕事に影響してきます。

<施工者>
価値観の異なる人たちに自分の考えを適切に伝えるためにコミュニケーション力が必要です。 現場や案件ごとに様々な価値観の人がいます。どんな人とでも対応できるコミュニケーション力が求められてきます。

②発想力(空想力)

発想力は新しいものを考え、創出する際に必要になります。
しかし、新しい発想(誰も考えつかないデザイン、アイディア...)というのは天からある時、不意に降ってくるものではありません。
新しい発想は既存のアイディアの組み合わせから誕生するといいます。
常に知識を蓄え更新し、色んなものを実際に見たり触れたりして感じることが重要です。

③表現力

表現力は相手の興味を向かせるために非常に重要な能力です。
どんなに優れた考えや、アイディアがあったとしても相手に良さを感じてもらえなければ受け入れてもらえません。

身近な例だとコンペがそうです。
一つのコンペに対して何百何千もの作品が応募されます。それを一次審査で、審査員は一つ一つじっくり読むようなことはせず、パッと見で魅力的なものを選んでいきます(もちろん最終的には内容も優れていなければいけません。審査員が見るその数秒の間に魅力が伝わらなければいけないということになります。
つまり、どれだけアイディアが良く内容的には優秀でもそれをプレゼンボード上で表現できなければ足切りの段階で脱落ということになります。
そのため、表現力はまず相手に興味を持ってもらうために重要になってきます.

④提案力

設計課題をしていると「私がこのデザインが好きだから〜」とか「こうしたら面白そうだから〜」というような自己満で設計を進めてしまう人が多いと思います。私自身、始めの頃の設計課題では自分好みの造形にしていました。
それが悪いということではなく最終的には好みになってくると思いますが、最初の段階では何かしらの理由を持ってデザインなどの検討をしなければなりません。

そこで提案力が必要になってきます。
提案力を付けるには情報収集が欠かせません。調べられることはとことん調べていきましょう。その時の時代性や歴史感などを常にチェックしておくことが求められます。設計課題であれば対象地域の環境特性や、街並み、人の流れ......など何かしらの理由をもとに設計は考えられなければなりません。
興味を持ってもらった相手により納得させられるように提案力は重要です。

⑤発信力

独立し設計事務所を開設した当初など、初めの段階では仕事は待っていてもやってきません。自分がどのようなことができるのかを積極的に発信することが大切です。
現代はSNSで誰でも簡単に情報を発信することができるようになりました。
いかに、発達した便利ツールを利用できるのかも発信力には大事なことかもしれません。
また、学校の課題などもSNSに上げることで他大学の建築学生と繋がることができたり、作品が良ければどこかの事務所からオファーが来たりするかもしれません。
学生の段階から自分のアイディアや考えを躊躇せずに発信していくと良いと思います。

⑥技術力

最後に技術力ですが、学生である私は一番重要である力だと思っていました。
しかし、社員さんは技術力は最後に身につければ良いと言っていました。その理由は、技術力は働くようになれば嫌でも身につくし、身につけなければならなくなるから、だそうです。
技術力を磨くよりも学生のうちしかできないことをして他の能力を伸ばしておくことがとても大切、と言っていました。逆に、社会人になった時、技術力以外が備わっていないと大変である、とも言っていました。


ここまで建築学生が身につけるべき6つの能力について書いてきました。
結論、学生のうちに技術力以外の能力を伸ばしていくことが重要です。
学生の時のようにまとまった時間が取れるのは社会に出たらほとんどありません。
なので、学生である間にいろんなことに挑戦して、いろんなことを感じていきましう!
結果なんかどうでもいいからどんどん挑戦していってください!

最後までご覧いただきましてありがとうございました😊
ではよい一日を~
🐔

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