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宮古諸島のハーリー・海神祭

私が生まれ育った宮古諸島(伊良部、池間、来間、大神、多良間)では毎年「ハーリー」と言う海のお祭りが行われる。
「ハーリー」とは各漁港で毎年旧暦の5月4日に、これまでの1年間の航海安全と豊漁を海の神に感謝し、そして向こう1年間の航海安全と豊漁を祈願する伝統行事の海神祭のことである。
今年2023年の「ハーリー」は今日6月21日(水)が旧暦の5月4日通称「ユッカノヒー」である。

港町の漁師のみが行う祭りと言う訳ではなくて、これまで海の恩恵を受けて来た港町は漁師だけではなくて、漁師以外の会社員や公務員、そして子供たちからお年寄りまでで行う地域の一大行事の1つにあげられる。

サラリーマンはこの日を休むために、前もって休みを取るのが普通になっている。

港町の小中学生は地域文化と神行事を大事にする為に、学校全体で行事に参加するとのこと。
中でも特に伊良部島小中学校、久松小中学校、池間小中学校、西辺小中学校、宮古総合実業高校はハーリーに積極的に参加している。

だから児童生徒は今日は学校に一度登校はするが朝からハーリー会場へと行き、行事に参加する。
一昔前までは一日中行事に参加していたが、現在は午後は授業が行われているとのこと

朝早くから御願ハーリーは行われる


地域の大人たちも朝から大忙しであり
日の出とともに御願(うがん)ハーリーが行われる。
御願ハーリーは大体は自治会の役員たちが中心となるらしい。


今日の久松漁港 ちょっと波は高めかな


最近はどんどん都会化していくパイナガマビーチ!宮古実業高校はハーリーは授業の一環だ


その後ツカサンマ(神女)たちによるニガイ(願い)が行われる。

佐良浜などでは大漁旗を掲げた漁船のパレードが行われ、
続いて児童生徒や婦人会による余興、踊りなどで平日なのに祭り一色に染まる。


大漁旗がなびいている もうすぐ梅雨明けかな


会場には屋台などが並び、漁船には大漁旗がなびいて観ているだけでワクワクする。

やっと「祝」と呼べる日が来た海神祭

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