Stones alive complex (Lavender Sugilite)
ネットサーフィンにもそろそろ飽きてきて、アイポーンで音楽なぞ聴こうと画面をいじくっていた清姫である。
ところがなにやら深いとこのメニューへ迷い込み、うっかりシステムの自動更新をオフにしてしまったが気がつかず、浅いとこのメニューに戻ってきて音楽プレイヤーをなんとか起動できた。
(ポップコーンを~ほおばぁ~って~♪♪)
やっと、お気に入りの懐メロがイヤホンから響いてくる。
愛しの座敷わらしはあいかわらず、座敷ってるテキサスから訳のわからん記事をツブヤイターしているし。
『ネサラゲサラはケサランパサランと聞き間違えやすい・・・ネブカドネザルとは聞き間違えにくい。
デクラスもレクサスと聞き間違えやすい・・・
最後の最後の最後まで虎のトラッピング。
あいつはそんなに暇なのか?FEMAなのか?
ここ要注意!』
清姫の茶を沸かすほどほぞを噛むアカウントな想いは、永久凍結されていた。
彼との細い繋がり、それは和歌のようなこの文字列にしかない。
愛しい文字を追うごとに、
清姫の胸の奥にうずく自尊心がふっくらする。
「もうすぐ世界の頭へ、いっせいに浮かぶクエスチョンマーク。
そのアンバサダーはクォンタム。
勝った状態と負けた状態が重ね合わさった状態。
勝敗が確定していないという意味ではなく。
勝った状態と負けた状態が、しばし並行し進む」
愛しい文字を追うごとに、
フェロモン分泌の号令信号が後頭部から尾てい骨へとスキップする。
『突然訪れる人工的な闇。
順番にやってくる計画性のある夜。
空気がない場所から落とされるイナズマ。
完璧に訓練された竜巻たち。
地鳴りで沈む地下の城。
落とされた電源がふたたび起動したら、
インナーチャイルドたちの夜明け、
そこはもう別の世界。
完全なる独立の』
愛しい文字を追うごとに、
尾てい骨が本来の長さを取り戻す。
『はたしてこのシナリオに・・・
日本人自治区または日本州あるいは日本省の独立も、書きしるされているのだろうか?』
(おわり)
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