涙の朝
目が覚めると、嗚咽するほどに泣いていた
眠りながら夢の中で泣いていたんだと気づく
あまりにリアルな夢。
幼い私は祖母に怒っていた
怒って怒って、最後に私が言った言葉は
「おばあちゃんの作った竹の子もう一度食べたかった」
「白菜のやつも。一緒に作ってくれてありがとう」
ありがとう、と同時に涙が溢れて止まらなくなった
そのタイミングで、目が覚めた
祖母は数年前に亡くなった。
夢枕に立つなんて、正直はじめてじゃないかな、
本当に伝えたかったことを
夢の中で伝えるなんて。
少し若い頃の元気な祖母だった。
なぜいま、、、
わたしに何を伝えに来たの?
と思ったら、今日は祖母の家を取り壊す日だった
正直、覚えているのもつらくて、毎日忙しくしてたんだけど
今日だった。
寂しいのかな、寂しいよね、家がなくなるなんて。
育ててくれて、ありがとう。
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