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食品パッケージの裏面を作るお仕事です。

食品メーカーで働いている私の仕事はパッケージの裏面を作ることだ。
スーパーに陳列されているときに見える面を表面とすればクルッとひっくり返したときに書いてある栄養成分(カロリーなど)や原材料が書いてあるのが個人的には裏面。
私はそれを作っている。

裏面は、実は法律で書く内容や書き方が決まっている部分が多い。
私は自社の商品が世に出る前に法律からはみ出してないかチェックしている。(※大学は農学部だった。)

育休明けからこの部署に配属され、私がこの仕事を始めて「へぇ~」と思ったのはアイスの種類。アイスは乳成分の量で分類されている。

アイスクリーム:乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上
アイスミルク:乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上
ラクトアイス:乳固形分3%以上
氷菓:上記3種類以外のもの

『アイスクリームの種類や作り方、選び方、お得に買う方法も紹介』より

アイスクリームの代表格はハーゲンダッツだと思う。濃厚な味わいが特徴的だが、実はMOWのバニラ味も同じアイスクリーム。この事実を知り、前からおいしいなと思っていたが、今まで以上にMOWを買う頻度が高くなった気がする。
ちなみにバニラ味以外はアイスミルクの分類。
それでも濃厚でおいしいなと違う味もよく買っている。


裏面を作る以外にも商品の説明に「こんなこと書いてもいい?」という相談に答えている。
マーケティング部は統計などからお客様に刺さる言葉を使いたい。一方私が所属する部署はお客様に誤解を与えないか?事実に基づいた表現か?が重要。
社風的にどちらかというとNGを出すことが多くて、本当に正しい判断だったのか迷うこともある。けれど誰かに教えて!と頼りにされる感覚があり、納得のいく回答が出来たときは達成感もある。

個人的にワーママワーパパは育児で達成欲を阻害されまくっているので仕事での達成感はとても重要だと思っている。

入社したときはまさか自分がパッケージの裏側を作ると思っていなかった。そもそもそんな仕事があることも知らなかった。
津村 記久子さんの『この世にたやすい仕事はない』を思い出す。
まさに、こんな仕事あるんだ!のオンパレード。

自分の知らない仕事によって私の生活は支えられている。
自分の仕事を振り返り思うのだった。

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