駅近マンションに引越した彼女の
亡き夫は花を育てるのが趣味だった

空き家になったままの庭の花々を
いつでも好きなだけ持っていってねと
彼女が言うので
雨上がりに人知れず咲く一輪がいとおしく
根っこごとわが家に連れてきた

「私を見て!」と
そのバラは嬉しそうに
今朝も咲いている
画像1

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?