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宮城でクミンは育つのか?

カレーに必須のスパイスと言えばターメリック、コリアンダー、クミン

全て自分の手で育ててカレーを作ってみたい。
ターメリックとコリアンダーは栽培出来ている。
なかなか難しいのがクミン。

宮城県に移住してから何回かチャレンジしているのだけど、
なんとか収穫まで漕ぎ着けたので、その要因を振り返ってみたいと思う。

因みに私は種から育てるのが好きで。
8年前にインドのラダックで食べたアプリコットの種を植えたものは、今、4mくらいの木になっている。去年やっと花が咲いた。

しかし、まだ実は付けず父親にいつも「実を付けないなら切るぞー!!」と脅されている。



クミン栽培はほとんど情報がなくて、相方が難しい植物の栽培に詳しいので協力してもらい、海外の文献まで読んで参考にしたり毎年試行錯誤。

そう、クミン栽培は難しい。
発芽はさほど難しくないと思う。
食用のクミンシードを植えても結構発芽したりする。
…が、セリ科のひょろっとした芽が出たかと思うといつのまにか枯れていたり、いなくなっていたりする。

何回か失敗するうちに梅雨が良くないことに気がついた。
温度は大丈夫だと思うけど、問題は湿度。
クミンは湿度に弱いっぽい。

インドのクミン収穫の動画を見たことがあるけど、大地は乾燥してひび割れていた。 

あと、ひょろっとしたクミンは雨に当たると、土に打ち付けられて倒れてしまう。

梅雨前に収穫しなければいけないとなると、かなり早く播種しなければいけない。

海外の情報によると「遅霜の4週間前に播種する」と書いてあった。

温かい室内でポットに撒いて発芽させ、ある程度大きくなったらプランターに移植して外に出す。

食用のクミンを撒いたもの
葉っぱの先にクミンの種の殻がついている

セリ科の植物は移植を嫌うので、プランターに移植するのも遅すぎてはいけない。

今年収穫まで漕ぎ着けたクミンは4月上旬くらいに食用のクミンをプランターにばら撒いてビニールハウスで育てたもの。

種用のクミンシードではないし、そんなに早く撒いた訳でもない。
食用の中にも発芽能力がある種があってそれが運よく発芽して大きく育ったのだ。

種用に買ったクミンシードも撒いたけど、撒いた時期が遅かったのか発芽率は良かったものの大きくならずだった。

一番成功率が高いと思われるのは 
・種用のクミンシードを使う
・宮城県なら温かい室内で3月中には蒔く
・直接雨の当たらない場所で育てる
・梅雨前に収穫

スパイスを育てていて面白いのは、こんな風に育つのか〜とみれたり、フレッシュなスパイスの味を知ることができたり、根っこがいい出汁になったりと良いことが色々ある。

クミンの花は薄紫というかピンクというか、小さいお花をちょぼちょぼと咲かせる。可愛い。


刈り取り直後
ドライにしたクミン。ふっくらしていたシードがちょっとしぼんでしまった。


クミン、育たないことはないけれど地植えは難しそう。

因みに「野草王子」という野草に詳しい方のイベントに参加したことがあって、その際に「野草でクミンの代わりになるものありますか?」と質問したら「野竹(のだけ)」と教えてもらった。

その時のフィールドワークで採取した野竹の種を植えたら発芽して、育てているのだけど、本当にクミンっぽい種が出来るのか?種採れるといいなあ。

さて、収穫したスパイスでカレーを作ろうという計画は、クミンの収穫量が少なすぎてまだ実現していないのだけど(撒いたクミンの種と同じくらいの量しか収穫できていない)、楽しいのでスパイス栽培は続けていく。

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