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ゆく育アプデ休止について、諸々説明しようと思ふ

みなさまどうもこんにちは。ゆっくり育てていってね!開発者のみうらです。ゆく育やってますか?ドラクエやFFよりおもしろいって言われてますので遊んでくださいハハハハハ(笑い)。さて2024年1月にXにて、ゆく育のアプデを休止する旨の投稿を行いました。

休止理由の説明としては、この投稿以外には全く何もやっていなかったので、説明不足かなとは思っていました。実際、変に勘繰る方もいらっしゃるようだったのでこの期にちゃんと説明させていただこうかと思います。上記投稿では文字数制限の関係で「新しいゲームを作ろうと思っている」としか書かなかったのですが、それ以外に理由は存在します。以下3点にまとめました。


1. 飽きた

ゆく育のバージョン1.0が公開されたのはいつだったかというと、調べたところ2015年の10月でした。えっそんなに経ったの!?と思いつつ、つまり現時点(2024年4月)でもう9年目となっています。スマホアプリで9年もサービスを継続しているのってなかなかすごいんじゃないでしょうか。遊んでくれております皆様には感謝でございます。それだけのものを作り出した僕は本当にすごいと思います!しかしですね、さすがに1つのものだけにこれだけ長い間注力していると、「飽き」なるものが押し寄せるわけです。正直に言うと5年目くらいからもうしんどさを感じていました。7年目くらいからはキリの良いところまで作りきってその後に休止という形を取るのがよいのではないか?と思い始めていました。当時は、"2023年の夏ごろまでにキリの良いところまで作りきり、2023年はその後のんびりバイク旅行にでも行きまくろう!"なんて考えて動いていたりしました。実際にはそううまくはいかず、結局休止に入れたのは2024年1月でしたが。つまるところ、だいぶ前から飽きが来ていて、飽きと義務感(キリの良いところまではなんとしても作りきらなければならないという気持ち)のせめぎ合いの中でアプデ作りをしていて、ついになんとか(主観では)キリの良いところまでは作りきったので、休止に踏み切ったというわけです。

2. 新しいゲームを作りたくなった

ゲームとは、ゲームの開発者が思う "おもしろい" を形にしたものだと私は考えています。私の考えなので異論は大いに認めます。時間の経過とともに、自分が思う "おもしろい" の内容や方向性は変化していきます。9年前の自分はゆく育のゲームシステムや内容がおもしろいと思ったからこそゆく育を作ったのですが、現在の自分が思い描く "おもしろい" は必ずしもそうではありません。今の私が考える "おもしろい" を形にしたい、いやすべきだ!と主張する心の声に屈した結果、ゆく育は休止にして新作ゲームの開発に注力するぞ!となりました。また、収益の観点からもそろそろ「次のステージ」に移りたいと考えています。ゆく育はありがたいことになかなかの収益をださせていただいているのですが、基本的には収益グラフは横ばいあるいは若干の右肩下がりとなっています。さすがに9年目となるとそんなもんだと思います。「古いゲーム」とも言えるでしょうからこれ以上の大きな改善も見込めないでしょう。なら新しいゲームで稼げばいいよね!となりました。ビジネスとしてやっている以上、横ばいというのは気持ちの良いものではありません。やっぱ成長(右肩上がり)したいですよね。できるかどうかはわかりませんが…いっぱいお金を稼いで億ション(死語か?)に住みたいものです。

3. 技術的負債の増大とそれの解消コストの増大とそれに伴うストレスの増大

技術的な話が中心になりますができるだけわかりやすく書きます。現時点でのゆく育のソースコードの量は膨大で、行数でいうと20~30万行くらいになります。ただ初め(バージョン1.0の頃)からこんなに膨大だったわけではもちろんなくて、当初はもっともっとアプリもソースコードもシンプルでした。アプリに寝室を追加し、鉱山を追加し、ゆっくりを追加し、ダンジョンを追加し、さまざまな機能やキャラクターを追加していく過程で、ゆく育のソースコードは複雑に絡み合うスパゲティーのようになっていきました。場当たり的な修正を繰り返した結果です。これは私のプログラマーとしての腕が未熟だったからと言えるでしょう。やばい、なんとかしなきゃ!と思った時には時すでに遅し。そこには20~30万行の複雑に絡み合うスパゲティーの平原が、地平線まで広がっていたのです。複雑に絡み合うソースコードの何がいけないのかというと、それは、「ある修正が予期せぬ別の場所に影響を及ぼす」可能性があるからです。バグを直したと思ってバグ修正アプデを行ったが、そのバグとは全然違う場所に別のバグが発生していた、みたいなのはゆく育名物になっていたと思いますが、それはこのスパゲティーが原因なのです。バグを出さないようにしようとすると、まずスパゲティーを紐解く作業をしなければなりません。数十万の麺の中から適切な麺を選び、麺がちぎれないようにやさしく引き抜くのです。この時ちぎれてしまうと、ちぎれた先の麺がバグを引き起こす可能性もあります。麺がちぎれたと認識できればまだましで、麺がちぎれたことを気づかずに作業を続けてしまうと、そこに自分が気づいていないバグが紛れ込みます。アプリ公開まで麺がちぎれたことに気付けなければ、アプリユーザーからのバグ報告を待つ他ありません。このとき軽度なバグならまだマシなのですが、大きなバグ(課金周り、強制終了の頻発等)だったら…と想像するとキンタマが縮み上がるものです。毎回毎回何かするたびにこのスパゲティー紐解き作業をする必要があるので、非常に大きなストレスとなっていました。プログラマーの方やこれからプログラマーになろうとしている方はスパゲテョーを生産しないように気をつけてください。以下の本おすすめです。

まとめ

休止理由をまとめると、①長く1つのものを続けすぎて飽きがきていたことや、③技術的負債にやる気ドレインされた結果うんちが固くなり腸が詰まり死亡。気がついたらゆっくりと化していた。そして②新しいゲームを作りたいという気持ちもあったため、その方向に舵を切ることに決めた。ということになります。理由はこの3つだけなので、変に心配していただく必要はありません。ゆく育はあくまでアプデの休止であり、サービスは継続します。応援はしてください。あと快適やりこみセット買ってください。


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