Family-Centered Principles Implemented in Home-Based, Clinic-Based, and School-Based Pediatric Settings
Patricia E. Fingerhut
AJOT March/April 2013, Volume 67, Number 2
【要旨】
本研究の目的は小児作業療法の臨床家が彼らの臨床において家族中心の原則(family-centered principles)を実践しているかどうかを判定することである.
3つの領域,家庭ベース,クリニックベース,学校ベースにおいて28名の作業療法の臨床家がインタビューを受けた.グラウンデッドセオリーのアプローチが結果の分析に用いられた.回答は回答者および臨床背景を通じて比較された.
回答は回答者によって、そしてより明確には臨床背景によって様々であった.家族中心の実践には連続体が示され,家庭ベースの臨床は最も家族中心であり,学校ベースの臨床は最も家族中心ではなかった.そしてクリニックベースはその中間で様々であった.
作業療法の臨床家は多くの家族中心の実践の原則に熟知している.しかしながら,これらの原則の実践は臨床背景により明確に異なっている.
【私見】
本文にはアンケートの回答が一部記載されています.
「患者が次から次へといるときは家族に時間を割くことができない」
「クリニックでは家族が本当に求めているものが何かはわからない」
「(OTやってるときは)文字通り唯一家族にとって子どもがいない時間だから(母親は家事を済ませるのに忙しい)」
「学校にいるとき,私のレーザービームは先生に当たっていて,家族にはそれほどではない」
「家族そのものに問題があるときがある」
,,,わかる,わかるわ~!ほんまそうよね,臨床は大変よね.
日本もアメリカも臨床の大変さは同じやなと思い安心しました.ただ、じゃあfamily-centeredは大事ではないのか,といえばもちろんそうではありません。古代から現代まで理想と現実が一致した時代はありません。理想と現実の間で悩み,一工夫して理想の実現に向けた取り組みをしなければいけませんね。
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