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借入金と連帯保証人のはなし

私は20代半ばから稼業の金融債務の連帯保証人になっています。
稼業としていくつか法人を持っていましたが、半ば強引な私的整理の結果、信用保証協会が代位弁償することになり、その求償債務を連帯保証人として弁済しています。
幸い破産宣告せずに済みました。クレジットカードも作れるし禁治産者にもなっていません。
連帯保証は大変怖いものです。連帯保証人のサインは絶対しちゃダメ!って言われる方も多いのではないでしょうか。しかしながら、経営者は連帯保証をすることになる事ありがちです。

事業を始めるうえで金融機関との付き合いは欠かせないでしょう。特に設備投資が必要な業種であれば起業とともに金融機関からの借入を起こすことになるでしょう。そして、借入金はほぼ必ず連帯保証がセットです。

インターネット上で経営コンサルタントさんがこんな事を言っているのを見かけます。
「起業したらできるだけ借入して、返済をしていくことで銀行の信用を作れ」
これはある面では正しいのかもしれません。

人生の大半を連帯保証人として金融機関や保証協会と向き合ってきました。
どちらかというと事業がうまくいってない立場として見てきました。
私からすれば、借入金を持ったまま事業が苦戦したときは非常に経営者の負担が大きくなります。まして事業運営上必要でない借入をしておいて、しかもその借入を赤字補てんのために運転資金に投入してしまったとしたら・・・。
と考えるととても怖くて不要の借入を進めることはできません。

ただし、いつでも金融機関に見せられるような経営計画、予実対比などの会計資料の整備をしておくのはとても大事です。
再浮上のためにつなぎとして運転資金を融資してもらおうという作戦はありだと思います。事業運営が目に見えて苦しくなる前であれば融資がでるかもしれません。
完全に厳しくなってからは金融機関も腰が引けてしまうでしょうから。

こんな事を言いながらも、借入金を安易に進めることはとてもできません。
その借入金が自分にとって、あるいは家族までも巻き込んで足かせとなる可能性があります。
慎重に慎重を重ねて借入を検討していただきたいことを少しでも多くの経営者に知ってほしいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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↓行政書士や記帳代行をしながら細々と活動しております。
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