見出し画像

【初心者のバレエ鑑賞記録】「ボリショイ・バレエ in シネマ」との出逢い(#0003)

出逢いは突然やってくる。なんの事前知識も鑑賞経験も、もちろん舞踊経験もない私が、まさかこの歳になってバレエを観たいと思うようになるなんて!!

きっかけは、昨年末。映画館のスクリーンでボリショイ・バレエを観るという「ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019-2020」の開幕イベントに参加し、ロシアバレエの専門家&舞踊評論家の村山久美子さんのとってもわかりやすい解説付きで美しい映像を拝見したこと。その時の興奮が、当日のFacebookの投稿にしたためられていたので以下に引用。

ボリショイ・ショック♡
映画館でボリショイ・バレエを観る!そんな「ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019-2020」が、昨年12/18から毎月第3水曜日に全国の映画館で上映されるのですが(全7作品)、ご縁があって今日はその開幕イベントへ。ロシアバレエの専門家である舞踊評論家の村山久美子さんが映像を交えて各作品の物語や舞台美、見どころを解説してくれるというとっても贅沢な構成でした。本来ならば1カ月に1作品ずつ、 しかも一夜かぎりの上映という、とっても貴重な「ボリショイ・バレエinシネマ season 2019-2020」から、『くるみ割り人形』や『ロミオとジュリエット』の本編映像を特別に一部見せてくださったのですが、、、それが、あまりにも、あまりにも美しくて。ひとり静かに興奮してしまい、いまだにうっとり余韻に浸っております。限定2時間のおひとりさまタイムでしたが、身も心もなんだか美しいエネルギーに包まれて、骨までとろけそうでした。一人で興奮をとどめておくのがちょっともどかしくて、久しぶりに投稿。ちなみに、今日のイベントは、私以外はおそらく熱心なバレエファンや業界誌等関係者の方々とお見受けしました。私はと言えば、マリインスキーとかボリショイとか英国ロイヤルバレエとか、バレエ団の名前程度は知っている、、、というレベルの、申し訳ないくらいのバレエ鑑賞初心者。なのに、なんなんでしょう、この初めての衝撃的な感覚。ぐっと惹きこまれてしまった理由のひとつとして(とろける頭でようやく論理的にちょっと考えられるようになった)、ロシアバレエやボリショイバレエの歴史、マリインスキーとの対比で見るボリショイの特色、名振付家や世界から崇拝された踊り手などのレクチャーを丁寧に村山さんがしてくださった後での解説付き映像鑑賞だったということがあるのかも。やっぱりモノやコトの背後にあるストーリーを知ったうえで向き合うと、ぐぐぐぐぐっと魅せられてしまうのは、プロダクトやサービス同様、芸術にも当てはまるのかもしれません。でもそういう理屈抜きにただただ美しいのでした。とっても優雅で、そして、情熱的でした。あ〜やっぱり、ホンモノ、美しいものに触れる時間は意識的に確保していかないと。ちなみにこのボリショイバレエ in シネマは、リアルバレエと同じように幕間で休憩になるという臨場感付き。ただ、そこに解説がついたり舞台裏のダンサーのインタビューが入ってきたりするそうなので、「バレエ鑑賞に興味はあるけれど難しそうで…」と二の足を踏んでいたバレエ初心者の方にもオススメかもです。これを機に、「ボリショイ・バレエ in シネマ season 2019-2020」観てみませんか?私も恐る恐る「入門」してみようかな。夜帯のお出かけはなかなかに厳しいけれど、各作品1回限定上映のため、コレは!と思うのは観てみたいなぁ。そして来年11月末にはホンモノが来日するそうです!お小遣いためておこうかな。

ということで、「ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019-2020」初回の「くるみ割り人形」を、その後映画館に観にいったわけなのですが。

やっぱりそれはそれは美しくて。指先足先鼻の先!まで意識が通った踊りにうっとり。バレエとはご縁がなくても一度は耳にしたことがあるストーリーやチャイコフスキーの音楽も、初心者には入りやすかったのかも。特に第2幕は吸い込まれるように魅せられました。ダンサーたちが一緒に踊る群舞も、男女ペアで踊るパドドゥも、ソロもお衣装も舞台装飾も。本当に美しかった。素人な私は、群舞はなんとなく女性ダンサーたちが踊るもの、という勝手なイメージを抱いていたのですが、メンズの群舞もこんなに優雅なエネルギーに満ちているものなんですね、びっくり!チャイコフスキーの音楽もまた良くて。

音楽に合わせた細やかなステップや表情や手足の筋肉の動きまで見えるのはシネマならでは。オケのピットや舞台裏の紹介映像も挟まれていて、ボリショイの劇場ってこんな風になっていて、そんな雰囲気の中で作品が提供されているんだなぁ、という様子を垣間見ることができるのも、初心者にはとても優しい入口で、ボリショイを身近に感じる一歩となりました。

当日はこんなプログラムも配られました(写真薄いけど)。

画像2

ちょっとだけ残念だったのが、幕間のインタビュー。リアルバレエと同様に幕間で休憩があり、演者のインタビューや解説などが入るということで割と楽しみにしてたのだけれど、英語訳もつかないロシア語オンリーの映像もあって、みなさん普通にトイレ休憩&映画館だからポップコーン休憩wみたいになっちゃっていました。もうちょっと字幕つけるなどのご配慮があったら嬉しかったな。これも素人ならではの感想かもしれないのだけれど。

そして!!やっぱり生で観たい!!という気持ちがふつふつと。タイミングよく会場で配られていたチラシがこちら。わぁーい、11/26-12/6@東京文化会館で来日公演決定!だそうです。これは観にいく!

画像1

そして。このリアル・ボリショイをより楽しむためにも、私はもう少しこの「ボリショイ・バレエ in シネマ」鑑賞でボリショイのバレエに親しんでおきたいと思います。

美しいものを美しいと感じる心には、知識とか経験とか、最初は必要ないのかも。と思いつつも、知識や経験を持っていたほうがその作品を数倍、数百倍楽しめるな、とも感じていて。このシネマはとっても良いチャンス!

ということで。「ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019-2020」のスケジュールをおさらい。月1回限定上映というのがなんとも過酷なのだけど。もう少し知りたい!観てみたい!欲求が若芽を出しつつあるので、多少無理しても、調整できそうなところを観にいってみよう。

「ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019-2020」スケジュール
※期間中、毎月第3水曜日19時00分から※
◆2019年12月18日(水)19:00開演 くるみ割り人形 The Nutcracker
◆2020年1月15日(水)19:00開演  海賊 Le Corsaire
◆2020年2月19日(水)19:00開演  ロミオとジュリエット Romeo and Juliet
◆2020年3月18日(水)19:00開演  ライモンダ Raymonda
◆2020年4月15日(水)19:00開演  白鳥の湖 Swan Lake
◆2020年5月20日(水)19:00開演  ジゼル Giselle
◆2020年6月17日(水)19:00開演  ジュエルズ Jewels

バレエ鑑賞、しかも著名な海外バレエ団の公演となると、それなりのお金も必要になるし、なんとなく「バレエ通」の人ではないと入りにくい高尚な世界というイメージがあって。バレエについてこんな風に素人の自分が想いを連ねることにも、「いいのかしら」っていう気持ちもあったりするのだけれど、最初にトップクラスの芸術に触れるのは最高の入口ですね。

美しいもの(アートや文学など)に触れると、脳も心も元気になるというか、自分の五感が喜んで、細胞まで瑞々しくなるような感覚が生まれる。そんな美との接点から、自分の美意識も育まれ、その美意識は、自分の想いを社会でカタチにしていくときにも必ず生きてくる価値基準になるだろうと思う。

美しいもの、ホンモノに触れる1年に!そのひとつに、今年ボリショイ・バレエを入れてみようと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?