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「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール を読んで



「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール


どんな本なのか?

なぜ分かりにくいのか?
どのようにすれば分かりやすく改善されるか?
「分かっている状態」と「分かっていない状態」の違いはなにか?

などを一つ一つ説明してくれている本です。
具体例を載せてくれているのでとても分かりやすく、あるある〜と共感しながら読み進められました。


「分かる」とは何か?

「分かる」とは、「情報が脳内で整理されている」こと


「分かりやすい」とは、分かっている状態になりやすいということ
「分かっている状態」とは、情報が脳内整理棚の一区画に保管されている状態
抽象化によって一つの共通グループの形成をして整頓ができたり、形成済みのグループに新しい事柄を追加できた時に分かった状態になる。


「分かりやすい」とは「分ける」にある

「分かっている状態」と「分かっていない状態」の違いは「情報の定着」にある。


情報の定着がしやすいように情報を送ることが大事
上手な例え話は情報の構造をすぐ理解できる
グループ分けがしっかりできていないと伝わりにくい
自分の中や内輪でしか通じない言葉を使わない
記憶は一時記憶から二次記憶に移動し定着する
自分の持っている別の記憶と結びつけて記憶する
二次記憶への移行がスムーズでない場合や、関連する記憶がないときに「わからない状態」になる


わかりにくさの原因と解決法

・情報の整理ができていない

・情報の受け手は、受けた情報を自分で整理しなければいけない
・整理する作業を送り手が代行することでわかりやすくなる

・他人の視点に立てていない

・情報に対して相手が同じ熱量で関心を持っているとは限らない
・受け手のプロフィールを定義することや読み間違いをおこさない工夫をすること

・説明をしていない

・関係者にとって当然すぎる大前提は説明を見落とされがちになる
・これくらい分かると思い込むことや当たり前、常識などと決めつけない


わかりやすいのチェックポイント

情報発信の際に役立つ16のチェックポイント

  1.  情報を整理し、受け手の負担を減らすこと

  2.  受け手のプロフィールの設定をすること

  3.  受け手の熱意を見極めること

  4.  説明を忘れないこと

  5.  全体地図と現在地の確認で情報内での迷子を防ぐこと

  6.  複数解釈をさせないこと

  7.  情報のサイズや伝える速度を守ること

  8.  情報の総量を考え、盛り込みすぎないこと

  9.   具体的な情報を示すこと

  10.  情報に優先順位をつけること

  11.  情報は共通項で括ること

  12.  項目の相互関係を明示すること

  13.  見やすさを重視すること

  14.  「こういう場合はこうなる」という無意識な予測を裏切らないこと

  15.  情報の受信順序を明示すること

  16.  翻訳は言葉ではなく意味を示すこと

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