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  • 読書の記録

    読書感想文で終わらせないよう、もう少し踏み込んだ書評が書けるようになりたいためのものです。

最近の記事

『韓国文学の中心にあるもの』

『韓国文学の中心にあるもの』斎藤真理子  この本を、もっとたくさんの人に読んでもらいたい。 最近、韓国文学にハマってます。 それは、韓国ドラマやK-POPのような、ドラマティックで華やかさはないです。 静かだけと力強い、ことばの重みをしっかりと感じるというか、胸にぐっと迫ってくるこの感じが大好きです。 決して、ハッピーエンドでは終わりません。救いようがないことが多いです。泣けて、泣けて仕方ないことが多いです。理不尽で、不条理で、ただただ切なくて、やるせないことも多いです

    • 読書日記は、ブログにお引越ししました。

      試行錯誤しながら、読書日記のサイトを作りました。

      • 『FLORIDA』 Lauren Groff

        邦題『丸い地球のどこかの曲がり角で』 なぜタイトルを変えてしまったんだろう? ローレングロフは、『FLORIDA』にこだわったって言っているのに、日本だから分かりにくいって思ったのかな? これ、FLORIDAだからいいのにって、わたしは思う。 フロリダは、sunshine 州ってよばれるほど太陽が降り注ぎ、底抜けに明るいイメージがある。 それは、マイアミのせいかもしれないし、ディズニーワールドがあるからかもしれない。 だいたいが、いつも暖かい。 それとは対照的に、こ

        • 『密やかな結晶』

          ダークファンタジーのような世界観 あらゆるものが”消滅”していく。 それは、当たり前のように起こり、人々はそれをすべて受け入れていく。 最後には、体も声も何もかも。 記憶が消えない”消滅”を受け入れない、言わばマイノリティが結局は生き残る。 秘密警察に見つからなかった人たちだけ、だけど。 生きるために、人としての尊厳を守るために、戦わないとダメなんだ。 自由を勝ち取るために戦う香港やミャンマーの人たちみたいに。 平和な国に生まれてよかったと思っている私たちは、最後には何

        『韓国文学の中心にあるもの』

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        • 読書の記録
          9本

        記事

          『100年の旅』

          著者は「人生のそれぞれの局面で、世界の見え方が変わるということを表現できたらと思いました」とあとがきに書かれている。 生まれて0歳から、99歳までのそれぞれの年ごとに感じていること、その地点での見えていることが短いことばで綴られている。 著者は、国籍や年齢問わず多くの方に 「人生でなにを学びましたか?」と、質問してまわったそうだ。 そのことばたちは、 心に刺さることばであり、落ち込ませることばでもある。 それは、自分は標準的に生きてこなかったんだなと、改めて感じさせら

          『100年の旅』

          『献灯使』

          調子に乗って、日本の作家さんを読みあさっている。 内外から、とても評価の高いこの作品ですが、わたしは何を感じるのか… 3・11後の鎖国中の日本なのだが、説明が多過ぎて、小説を読んでいるというより説明を読んでいるような気になってしまった。 そのせいか、作品の中にのめりこむことが出来なかった。 ディストピア小説は嫌いではないし、マジックリアリズムも楽しく読んでいる。 この作品のよさが分からないわたしは、まだまだ未熟ものなんだろうな。 やっぱり相性ってものがあるのだよね

          『献灯使』

          『文芸ピープル』

          近頃、日本の作家が熱い。 特に女性作家。   本当は性別言いたくないけど… アメリカやイギリスで、続々と翻訳されている。 私も、そのおかげもあって外文好きだったのが、最近では日本の作家さんばかり読むようになっている。 始めは、どういう視点で読むのか、何に共感したのか知りたくて読み始めたのだが、言語は違っても面白いものに違いはないのだなと思った。 この『文芸ピープル』は、サブタイトルに「好き」を仕事にする人々。とあったので、とても気になり読みました。 途中、飛ばしつつ

          『文芸ピープル』

          あの本は読まれているか

          『あの本は読まれているか』 ラーラ・プレスコット この本は何のカテゴリーになるのか? 海外ミステリと紹介されているが、そうなのかな? 最後、えっそうなるの?と驚いたので、やっぱりミステリかな… 『ドクトル・ジバゴ』を読んでいないので、想像しながら読んだ。 これは全くのフィクションなのか、それともあの本の背景ストーリーを膨らませたものなのか… 2つのストーリーが、どこで繋がるのかと思いながら読んでいたけど、あ〜そうきたのか…と納得。 そんな遠い過去ではないのに、確かにあ

          あの本は読まれているか

          JR上野駅公園口

          この本もまた逆輸入的に読んでみたくなった本のパート1。 全米図書賞を受賞されたというこの本を、アメリカ人はどう読んだのだろうか。 どんな内容なのかな…とは気になっていたものの、買って読むまではな…と失礼ながら思っていた。 読んでみたら、おもしろいというのとは違って、なんて言ったらいいのか魂が震えるというのが正しいのか、読んでよかったことは確かだ。 「人生は、最初のページをめくったら、次のページがあって、次々めくっていくうちに、やがて最後のページに辿り着く一冊の本のよう

          JR上野駅公園口

          コンビニ人間

          逆輸入的に、『コンビニ人間』を読む。 と言っても、英語版とか他国語版を読んだわけではない。 海外で、かなりの評価を受けているとのことで、急に気になり読んでみた。 なんだこれ!! なんで今まで読まなかったんだ…💧 超絶おもしろい✧\(>o<)ノ✧ もう…一気読み( ꈍᴗꈍ) これはね…社会に物申す作品だよな… 押し付けがましくはないんだけど、みんなそれぞれ胸に思うことはあるよね。 なんかね…もっと早く読みたかったなって思った。 高校生とかね… そんなころ… もう何年前

          コンビニ人間

          銀河鉄道の夜

          文芸クラスの作家研究で、宮沢賢治が取り上げられた。 知ってるつもりでも、知らないことがたくさんあった。知ってると言っても、一般的なことだけだけど… 銀河鉄道の夜は、亡くなられてから出版されたもので、第4次稿(最終稿)だということだ。 そして、第3次稿も出版されていて読むことが出来ること、初めて知った。 約10年に渡って、加筆修正しているそうなのだが、亡くなられてから出版されたのなら、これが最終稿かどうかも分からないんじゃないのかな…と素人ながら思った。 10年も経っていた

          銀河鉄道の夜

          9人の翻訳家

          昨日、人間ドックの帰りに「9人の翻訳家」を見てきた。 鼻から胃カメラの麻酔のせいか、座って一瞬寝落ちした・・・ 一瞬でよかった・・・ とても面白かった。 フランス映画独特の空気感もあって。細部にまでこだわっている感じが好き。 途中、事件後と事件中が同時進行になるので、一瞬戸惑うのですが、それも何があったの???って、ドキドキしながら観ていけるので、そこもよかったかな・・・ 本の中と現実とがシンクロしながら進んでいく感じも、ことばが味わえていいなと思った。 こんなに夢

          9人の翻訳家

          グッドバイ

          ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本のグッドバイを梅田芸術劇場まで観に行ってきた。 生瀬勝久さんが演出だそうだ。 周りを見渡すと、年齢層は高めだった。 前から6番目という幸運に恵まれ、舞台を満喫できた。 残念なことに、隣が最後まで空いたままだった… 完売だったことを考えると、インフルエンザにでも罹ってしまったのかな… お気の毒にね。 舞台はかなり近かったけど、毛穴まで見える距離ではなかったよね。 それでも、藤木直人が男前なのは、よくわかった。 相手役の永井キヌ子役のソニンが

          グッドバイ

          梅田芸術劇場にグッドバイ観に来てます。◕‿◕。

          梅田芸術劇場にグッドバイ観に来てます。◕‿◕。

          たやすく眠れました。

          岡野大嗣さんの『たやすみなさい』を読みました。 なんと、たやすく眠れました! ただそれだけのことなんですが・・・ 『たやすみなさい』は、たやすく眠れます様にという意味だそうで、私は普段からよく眠るので関係ないかな・・・と思ってはいたのですが・・・ すぐに寝付くのですが・・・眠りが浅い。 一晩に最低3回は起きてしまうんです。 ワンコと一緒に寝てるせいか、ワンコちょっと動いただけでも目を覚ましてしまいます。 ワンコが、掛け布団の上で寝て背中をぴったりとくっつけてきて、じりじり

          たやすく眠れました。

          セブンイレブンのオニオンスープ美味しいよね^o^

          セブンイレブンのオニオンスープ美味しいよね^o^