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懐かしのからしそば

京都にある謎の麺、「カラシソバ」ってなんだ? という記事を読んで。

そもそもの話なのですが、「からしそば」が京都独自のモノだとは知りませんでした。
しかも「鳳舞」という今は無きお店が発祥だったとは。
あまりに身近すぎて、そんなことを思うことすらなかったということですかね。
場所は北大路通から加茂街道を下がり紫明通を西に入ってすぐの所だったのではないかな。
外観は少し高級中華料理店を思わせ、入り口近くには大きな鯉が泳ぐ池があったりで、初心者はこの辺りでビビってしまうんです。
ですが、店内はいたって庶民的で店員さんも庶民的だから問題はありません。
思い返してみれば店員さんが注文を取りに来た時、外国語訛りの日本語を聞いたのはこのお店が初めてだったかもしれません。
年に数度程度ですが、行けば必ず頼むのが「からしそば」と「シュウマイ」、「春巻き」もかな。
記憶が正しければ、「からしそば」は単に「焼きそば」と言っていたと思うのですが。
このお店は多くのファンがいらしてたようで、食事時に行くと待たされることもしばしばでした。
私は基本的に待たされてまで食事をしたいとは思いませんが、待ってまで食事をしたのはこのお店が初めてだったかもしれません。
これも記憶が正しければ、二〇〇九年に閉店されたと思います。

閉店された直後は「からしそば」を求めて、京都市内をウロウロしたこともありましたが、思い出は美化されるのかどれも同じ味だとは思えず、そりゃそうですよね、同じ味である必要もないのですから。
一つ記憶に残っているのが、北大路通の植物園近くだったと思いますが、名前すら思い出せない小さな中華料理店でしたが、そちらの「からしそば」が美味しかった記憶があります。
今お店があるのかどうかすら定かではありませんが。

ここまでは無くなってしまったお店にまつわる思い出トークなのですが、現代には「鳳舞系」と分類される「からしそば」を食べさせてくれるお店がいくつもあるとか。
その中でも鳳舞の料理と一番雰囲気が似ていそうなお店に行ってきました。

お店は昼時のせいか、二階席もあるようですが、一階席はカウンター6席だけで、お客さんがひっきりなしに出入りするのですが、少々段取りが悪いと感じました。
のんびりやられてるのだなあって感じですね。

さて、問題のお味ですが、「そうそう、この味だ」とまでは言いませんが、美味しかったです。
でも、残念なことに思い出に美化された味を超えることはありませんでした。

これが噂のからしそば

お店に入った時には昼時でしたがタイミングが良かったのか、待たずに座ることができました。
食べ終わって店の外へ出ると、数名の方が炎天下の中並んでらっしゃいました。
そう言えばこの辺りに用事があると、急ぎでない限りほぼ必ず訪れるお店があったなと思い出しました。
久しぶりに行ってみるか。

ということで、人生で初めて昼食を二度食べることになりました。
訪れたお店の名は竹邑庵太郎敦盛。
知る人ぞ知る薬膳蕎麦の名店です。

この先は次回へ持ち越しです。

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