「そろそろですね親父。今年はどれくらい集めればいいんですかね？」
「おめえに任せるぜ」
「そうっすか。ケン、去年はどうだった？」
「大体三百から四百くらいは集めてたはずです」
「そんなにか。しかし今年はすべてが値上がりしてるからもう少し上乗せした方がいいかもしれねえな。悪いが頼んだぞ」
「お任せください頭」
「先生には連絡したのか？」
「タツの野郎が」
「あいつで大丈夫なのか」
「あっしもそう思ったんですが、本人がどうしてもやりたいと」
「そうか、ちゃんと面倒見てやれ」
「分かりました」
「手は足りそうか？」
「ご心配には及びません、若いのがずいぶん育ってきましたから。それで集まったモノはどうしますか？」
「そうだな、50ずつ小分けにしようか」
「先生には？」
「とりあえずうちにある木の実、このまま税理士先生に届けろ。残りは相談だ」
「先生はうまくやってくれますかね？」
「大丈夫だろ。本部への上納さえなけりゃ、お上に出す分などたかがしれてるさ」
(410文字)

木の実を必要とする業界も競争が激しいようです。
熊や猪や猿などが里へ下りてくるのもその影響かもしれません。

今週も参加させていただきます。
たらはかに様　よろしくお願いいたします。
それにしてもお題がムズすぎます。

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