「軍監、此度の戦をどう見た」
「殿、一つお伝えするとすれば我が軍の練度が低かったということですな」
「それほどに役立たずか」
「訓練により練度が上がればまだしも、今のままではとてもとても」
「やはり武士と農民の連合軍では無理か」
「力量の差がありすぎまする」
「軍師、何か良い手はないか」
「いくつかは考えられますが、いずれも日数を要しまする」
「それでは間に合わんぞ」
「殿、カラクリで動く機械という物を部下が拵えてございます」
「機械とな、それで何ができる」
「それに矢をつがえれば、一定方向に一定間隔で矢を放つことができまする」
「それが本当なら、敵を食い止めることも、あわよくば殲滅も可能となるぞ」
「そうでございますな」
「だとすれば早速その機械なるものを前面に立て、敵の相手をさせようか。その間に軍の練度を上げれば我が国の先が見えて来よう。両名とも頼んだぞ。してその機械、名はあるのか」
「名付けて戦国時代の自動操縦機と申しましょうか」
(409文字)

たらはかに様　今週も参加させていただきます。
よろしくお願いいたします。

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