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髪を切った、「一番可愛い私」で会うために。

5か月振りに髪をバッサリ切った。たぶん、今まで生きてきた中で、今日が一番短い。シャンプーしても、髪が首に当たらないなんて、初めてかもしれない。それがなんだか、とても、とっても嬉しかった。

私の髪は、小さい頃「アニーみたいだね」って言われたことがあるくらい、猫っ毛のくせっ毛のくるっくる。いわゆる「テンパ」。「雨の日はうねる」どころの話じゃない。いつだって、くるっくる、かつ、ふわっふわ。今は、おばあちゃん譲りの、人と違う私だけのこの髪が大好きだけど。子どもの頃は何となく、みんなと違うこの髪を好きになれなくて、どんなときもピシッと束ねてた。プールの授業やお風呂に入って寝るときまで一緒の修学旅行も、もちろん楽しかったけれど、どんな風に思われるんだろうって、正直とっても憂鬱だった。だから私は、ずっとずっと、結べないくらい髪を短くするのが怖かった。

今年の春、就活を終えて、綺麗に髪を束ねる必要がなくなった私は、行きつけの美容室に行って、人生で初めて「ヘアゴムでくくれないくらい短くしてください!」って言った。それまでも、気分転換で髪を切ることは間々あったんだけど、その時は、どうせオンラインばかりだし、どうなったってなるようになる!とにかく切ってやる!!って、いつにも増して気合満タンだった。まあ、結局は梅雨前だったこともあって、広がっても結べるように、当たり障りのないボブに落ち着いたんだけど。

ヘアゴムもヘアピンも引き出しにしまって、ちょっと手間は掛かるけど、ドライヤーとアイロンで少しクセを伸ばしただけの髪型で外に出た。すごく緊張したけれど、意外や意外、家族からも、友達からもかなり好評だった。「短いの可愛い」って言われたのが素直に嬉しかった。母に「短い方が色んな服似合うやん」って言われたのが無性に嬉しかった。

それよりも何より。歩く度にふわふわと跳ねる自分の髪に、頭を動かす度にふわふわと揺れる自分の髪にときめいた。今まで生きてきた中で、一番、自分のくせ毛を可愛いと思えた。今の私は、ふわふわくるくるしてる短めのこの髪を、いい感じにセットして、お気に入りのワンピースを着て、堂々と街を歩く私のことが、一番好き。どんなに綺麗に編み込んだり、結んだり、巻いたりした時よりも、一番、ありのままで可愛い私だと思える。「このふわふわの髪くせ毛なの、パーマじゃないんだよ」って、ちょっと自慢したくなっちゃうほど、気に入っている。

だから、念願の舞台二つを来週と再来週に控えた今日、伸びかけていた髪を、また切った。1年半振りのステージに立つ京本くん(舞台となるともう2年以上も前になるね)。そして、初めましての宮近くん。もうね、ずっとドキドキしているの。行けると分かった日から、ずっとずっと緊張しているの。そんな念願の日を、私が私のことを一番好きだと思える、という意味で、一番可愛い私で迎えたいなと思うから、思い切ってまた切った。

机の横に置いてある鏡を手に取った。切りたてのショートボブを少し揺らして、とても嬉しそうな私が映ってた。


(久しぶりにただの日記になっちゃった。まあ、そんな日もあるか。
少クラ調査探検隊の宮近くん、思わずデレデレしちゃうくらい可愛かったなあ……。のえちゃかんちゅはやっぱり美味しかった、私、のえちゃかんちゅが相当好きらしい。)

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