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ビジュアルシンカー全3回

ビジュアルシンカーの全3回、面白いトピックがいっぱい詰まっていて楽しいシリーズだった。

最後まで楽しく見たけれど、ビジュアルシンカーという分け方が上手に理解できなかったかもしれない。

一番気になったのは、インプット、シンク、アウトプットのどの部分の話なんだろうということ。
インプット・シンク・アウトプットそれぞれの側面で、言語なのかビジュアルなのか(その中でも絵なのか図なのか)、人によってそれぞれ得意な傾向がありそうな気がする。
コテンラジオの樋口さんの例も、目からよりも耳からのインプットが得意というけれど、耳から入ってくるのも言語だよね、と思ったり。
樋口さんの自分の思いを言語化する巧みさはコテンラジオの魅力の一つだなと思うと、インプット、シンク、アウトプットは分けて考えた方が良い気がする。

ディスレクシアについてもインプットについての部分なので、その中には言語で考える人もいるだろうし、アウトプットも人それぞれだろう。ビジュアルシンカーが絵のアウトプットが巧みとも限らないし、本でのインプットが上手いことと言語化(アウトプット)が上手いことは必ずしもセットではない気もする。
アウトプットの方法も一つではなくて、例えば話すのは苦手だけど美しい文章を書く人もいると思う。

さらにいえば、インプット・シンク・アウトプットするものの内容によっても、言語と親和性の高いものやビジュアルと親和性が高いものがあると思う。
論理的な話なのか、抽象的な話なのか、具体的で現実的なもの、ストーリーのあるものなのか、美しさのある芸術的なものか、それとも感情的なものか、それぞれ全てが言語だけの人もいないしビジュアルだけの人もいないだろうし、どうやってビジュアルシンカーという分類をしているのか、きちんと本を読んで知りたいなと思った。

そういう細かい疑問もあったけれど、人によってそれぞれの傾向や特性があり、それへの理解が大切というのは同意。
それに、自分はどんな傾向があるかなと分析するのも楽しかった。
時間の感覚はビジュアルで考えてる(30分間は180度の扇形が頭に浮かぶ。)し、足し算もビジュアルで考えていることに気づいた(パズルをピタッと合わせている感覚)。
スケジュール帳が、あんなにたくさんの種類があるのは、人によって時間の流れのイメージビジュアルがそれぞれ違うからなのかもしれない、なんて色々考えが展開していって、本当に刺激の多いシリーズだった。

特に子どもへの関わり方の中では、その子に理解しやすい傾向を見つけてあげることは大切だと思う。子どもによって視覚優位な子、聴覚優位な子、本当に子どもそれぞれに傾向が顕著だと思う。
この考え方は最近世間に浸透しているのか、残り時間をビジュアル的に見せてくれるタイマーなんかも最近はよく見かけるし、
文字を読み上げる機能も多くなったし、最近すごく理解が進んでいるように思う。

子どもが2歳くらいで初めて文字に触れるようになる時に、絵本だったり、絵とひらがなの積み木だったり、あれはビジュアルと言語の行き来を練習しているのかな、なんてことも思った。

ビジュアルシンカー、言語シンカー、人にはそれぞれネイティブの思考法があり、人とコミュニケーションをとる時には無意識のうちに言語とビジュアルの翻訳作業をしているのかもしれない。そう思えば、上手く分かり合えないときもあるさと思えるし、自分と違う世界が他人の頭の中にはあるんだと思ってワクワクできるなと思った。

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