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六神通 -超人的能力-


最澄の人柄に触れ、その真面目さと勤勉さ誠実さ、また仏教建立の歴史などについて知りたかっため、「雲と風と──伝教大師最澄の生涯」永井路子著を読んでいる。

この著者は私と同じ女性ですが探究心が強く、共感できる部分があります。勿論、日本史の知識量やその分析、見解量は足元にも及ばずですが、追求する姿勢や言い回し、思うところが自分と似ていて面白いです。

平安時代の不安定な政治や俗世的にも今の世の中に似ている気がする。まあ、どの時代も同じように繰り返す、永劫回帰ではありますが。

今までニーチェをはじめ、哲学書や詩などを読んでいましたが、何故か仏教にも触れてみたくなったのです。

この記事は、最澄の生涯が書かれている、本の読書感想文ではなく、読みながら、私の思考が脱線していった先の内容を一部、書いて置こうと思います。

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六波羅蜜の修行が完成した時に起こるといわれる、「六通(六神通)」。これは、ニーチェやツァラトゥストラを読んでいると頻繁に出てくる「超人」と同じで、その能力をwikiから引っ張って来ました。

【六神通】

①神足(じんそく)通
自由自在に自分の思う場所に思う姿で行き来でき、思いどおりに外界のものを変えることのできる力。飛行や水面歩行、壁歩き、すり抜け等をし得る力。

②天耳(てんに)通
世界すべての声や音を聞き取り、聞き分けることができる力。

③他心(たしん)通
他人の心の中をすべて読み取る力。

④宿命(しゅくみょう)通
自他の過去の出来事や生活、前世をすべて知る力。

⑤天眼(てんげん)通
一切の衆生の業による生死を遍知する智慧。一切の衆生の輪廻転生を見る力。

⑥漏尽(ろじん)通
煩悩が尽きて、今生を最後に二度と迷いの世界に生まれないことを知る智慧。生まれ変わることはなくなったと知る力。

①は、忍者か宇宙人でなければ、流石に人間に、この能力があるとは思えません。トリックのあるマジシャンレベルと言ったところでしょうか。

②〜⑥は私は持っています。瞑想などしなくても、自他を内観視すれば解ります。外界の特定の集合意識にチャンネルを合わせれば、想いが入ってきます。プラス、自他ともに、病気などの体に問題を抱えている部位と治療法もわかります。

でも、十人の意見を同時に聞いて、十人の話した内容が全て解るというような能力は、例え、録音しても無理ですw 録音する機器が10台あればいけますが…。

仏教と哲学の共通点もまた見つけたら取り上げていこうと思います。

哲学は真理を追求する論理学でもあり、仏教と似ていると感じます。最澄を通じて、仏教用語やその歴史なども、もっと知りたいですね。




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