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シニアライフに学ぶ

シニアの老前整理


最近、実家の片付けを手伝いました。
実母や義母は60代。

そもそも、シニアとは何歳からでしょう?

日本老年学会が、65~74歳は「准高齢者」、75~89歳は「高齢者」、90歳以上は「超高齢者」という区分を設けていますが、一般的にビジネスの世界では、60歳以上を「シニア」とひとくくりにしている印象があります。ということは実母も義母も「シニア」ですね。

最近、シニアの方を主役とした本が、本屋さんにはたくさん並んでいます。
おひとりさま、老い、100歳を超えた方の言葉・・・

人生の先輩から学ぶ、自分のちょっと先行く方の生き方、同年代の人はどう考えているのだろう・・・

どこかの教授の話や医療の専門家の言葉より、「リアル」さが伝わってくる。
人生100年時代、どう生きるのかはどの世代も気になっているテーマなのかもしれません。

66歳、まずやってみる。

今回、こちらの本を読んでみて、さらにシニアの方こそ人生をシンプルに身軽に、そして自由に暮らして欲しいなと感じました。

ponpocoさんとはXを通じてやりとりさせていただいていますが、きっかけは本屋さんで手に取った、ponpocoさんのご著書でした。

好きなものと自分らしく生きる。
ご自身の好きの感度が鮮明で、みずみずしい感覚が伝わってきます。
ひとつひとつのモノと丁寧に向き合っていることや、誰でも8割服を減らせる方法も具体的に書かれていて参考になります。
モノ選びの基準を決めていればおしゃれを楽しみつつ、スッキリ暮らすことができる。
ponpocoさんの日々のコーディネートを参考に、少ない服でもおしゃれを楽しむことを、私も実践中です。

そしてそのponpocoさんの新刊
「66歳、まずやってみる。」
この本はponpocoさんのお母様、ponhahaさんの
不要なモノを手放して、心豊かにすっきり暮らす38のアイデアが詰まっています。
ponhahaさんから学ぶ、持ちすぎないシニアライフは
私たちにも参考になることが多く、また同世代の母を持つ娘として
実母や義母にも勧めたい、そんな1冊です。

シニアライフに大切なこと

そんな中、実際に母に伝えたい言葉をいくつかチョイスしてみました。

60代のモノ選びは使いやすさが最優先

最近は色々なモノが手軽に買える時代。
実家に行くと、「え?いつの間に買ったの?」というモノに出会うことも多々。
母曰く、「昼間とか夜中にやってるテレビショッピングを見るとついつい欲しくなってしまう」のだとか。

確かに、電子辞書とか大きな文字で見れるのはスマホより使いやすいし
腰や肩が痛いと運動よりもマットレスに頼りたくなる・・・

この本ではponhahaさんが60代になって使わなくなったモノ、反対に60代になって選ぶようになったモノが書かれています。
楽に動かせる軽い家具や伸縮性のある衣服、割れたら気軽に買い足せる食器など。
食器は洗いやすいモノを選ぶというのも、確かに、と思いました。
重たくて洗いにくく管理の難しいモノは手首に負担がかかるし扱いにくい。
でも高かったし頂き物だし、手放せない。
昔はよく使ってたからまた使う日が来るかも。
そんな気持ちが沸き起こって、結果手放せない、そんな人は多いのかも。

子供達が小さかった時、よくお菓子を作ってたから・・・と
製菓道具を手放せないという方も多いですね。
その思い出自体がモノに浸透しているのかな。

思い出の木をテーブルの天板に

pponhahaさんは家具のリメイクもお上手で、食器棚が高くて地震の時も危険だと思い食器棚を半分にカットして使用したり、低い台だったテーブルの天板をダイニングテーブルの上に乗せて使用したり・・・
使わずに取っておくのがもったいないし、使いにくいまま危険なまま使用するのもなんとなく違和感が。そこから、どうやったら今の生活で使えるかを考えて形を変えて使用すること。
捨てる、手放すだけではなく、使うことを意識したいなと思います。

本当に捨てられないのはモノに姿を変えた執着

私たちはモノを捨てられないのではなく、そのモノに姿を変えた執着を手放せないんだという言葉。
時間は有限。モノだけではなくお金をかけた習い事や教材なども、もったいないからとなかなか手放せないこと、ありますよね。
潔く手放す勇気も必要だと感じました。


モノが捨てられない夫との譲り合い

ponhahaさんの旦那様(ponpocoさんのお父様)はマキシマリスト、なんだそう。
そんな夫さんには「夢の秘密基地」があるとのこと。
お互い干渉しすぎず、夫の持ち物に対して口出ししない。
その代わり共有スペースであるリビングやキッチンはponhahaさんの好きにしていいというルールにしているそうです。
家族のモノが気になる、片付けが進まない、というお悩みは多いと思いますが
モノが多くても少なくても、人それぞれでいい。
お互いを尊重し合うことで、お互い自由でいられる。
特に歳を重ねてからは、旦那様の盆栽に若い頃口出ししなくて良かったなと感じているそうです。

大変だった実家の片付け

ponhahaさんは現在もご実家の片付けをされているそうです。
引き出物の食器を開けるたびに、もったいないと使わずに取っておくだけじゃなく「もっと早く箱から出していれば使う機会もいっぱいあったのに」と思ったそう。
これはよくある話ですよね。
食器が割れたら引き出物の中から出すのではなく、また新しく買ってくる・・・
以前、母の日にプレゼントしたモノを、大事な時用に取っておくと言って、新しく安価なモノを買ってきていたことを思い出しました。
大事に取っておくのは、本当にもったいない。
モノは使ってこそ、モノの意味がある。
家の中に使わずに取ってあるもの、
とっておきの時のために残してあるもの。
とっておきの時って、いつくるのでしょう?

老前整理は50代のうちから

自分の身に何かあった後に子供達には世話をかけたくない、と思っている方のお話をよく耳にします。
終活、という言葉も浸透してきていますよね。
私が関わる高齢者の方から「エンディングノートを書いたのよ」「断捨離しなくちゃと思ってて」と話を聞くことが増えています。
70代、80代でさてやろうか、と思い立っても、体力、気力、判断力からすると難しいというのが現状です。
体も思うように動かないし疲れやすい。
ましてや年金暮らし、もったいなくて捨てられない・・・

そんなことになる前にまず50代から、老前整理、やってみませんか?
ちなみに50代からおすすめな理由として
・ライフスタイルが大きく変化する時 
ということも関係してきます。
ちょうど、お子さんの大学進学や就職、独立などで一旦実家を離れる時。

このタイミングである程度老前整理ができていると、60代、70代を身軽に迎えることができます。
いつまでも実家に子供部屋を置いておく必要もないのです。
お客様が泊まりにきた時に使える部屋にしてもいいし、ご自身の趣味の部屋に大改造してもいい。
子供達のモノをそのまま放置してしまうのは、お互いやることを後回しにしているだけだと思います。
ちなみに私は、結婚するまで実家に暮らしており、その部屋はモノだらけの汚部屋でした。
結婚し実家を出る前に全てのモノをどうにかしました(結局夫との新生活に持ち込んで汚部屋のスタートを切ったのですが・・・)
でも私が使っていた部屋はその後弟が使うことになり、結果的にそれが良かったのです。部屋が余っているとついつい実家に荷物を置きがちですから。
自分の家に置ききれなくなったモノをとりあえず実家に持ち込むのも、なしです。
結局は将来の自分が片付けることになります。

今30代、40代の私たちができることは

実家に置きっぱなしのモノを片付け、50代に向けて身軽に生きること。
実家の片付けを手伝えそうなら一緒にやろうと声をかけること。
モノは少なくても多くてもどちらでもいい、人それぞれを尊重し合うこと。
今溜め込んだモノは将来の自分が片付けることになることを思い出すこと。
あれこれ悩まず、まずやってみる。

ponhahaさん、ponpocoさんから学んだシニアライフへの気づきをシェアさせていただきました。

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