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おはようございます。

今日は私の歯について話そうと思います。

私の下の歯はガタガタです。一本だけ色も違います。

ガタガタな理由はきっと乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたことによるんだと思っていますが、色が違うことに関しては、ある一つの事故が原因になっています。

事故というような大袈裟なものではないかもしれませんが、5歳の自分にとって衝撃的な出来事でした。

近所の一つ年上のお姉さんたちと公園で遊んでたんですね。その頃ブランコが流行っていて、その日も交代でブランコに乗っていました。

待っている間暇で、漕いでいる後ろを行ったり来たりして時間を潰していたんです。

この辺で想像つく人もいるかもしれませんが、全くその通りのベタな展開です。

タイミングを見誤った私は目の前に迫るブランコにうまく反応できずに、下唇の真下を強打しました。丁度窪んでるところですね。

一瞬空が反転したかと思ったら地面に転がっていました。何が起きたか分からない。

お姉さんたちが慌てて駆け寄ってきました。

そりゃそうだびっくりどころじゃない。

血をダラダラ垂れ流して放心する自分を家まで連れて行ってくれました。小学一年生で的確な判断をしてくれました。すごい。

泣いて何もしゃべれない自分の代わりに、母親に説明してくれました。

そのまま歯医者に行って診てもらってことなきを得ました。この時は何も異常がないと診断してもらったけど4年後に同じ箇所が痛み始めるのはまた別の話。

この時に神経が死んだ歯が、今でも色が違うんです。

矯正と合わせて差し歯にするかとか、色々話したのですが、私は今の所このままでもいいと思っています。

もちろん金銭面の問題もありますが、これも私の人生に刻まれた思い出の一つだと思っています。

見た目で褒められることが多くて(自慢じゃないです)、そんな自分にも見た目で欠点があるって思ってたら自然と安心するんです。「でもこれだよ」って言って見せたら説得力あるでしょ。

見た目とか根拠のないことで優劣をつけることが苦手で、また自分の顔が整っているかどうかって分からないんです。肌の綺麗さとか努力が表れる場所を見た方が、ちゃんと人の中身を見てると思うんです。

そりゃ可愛いって言われて悪い気なんてしませんよ。デレデレ照れまくっちゃいますよ。でも、努力には勝てないんです。地道な頑張りの前に立つと霞むんですね。

なんの努力もしてこなかった自分にとって、尊敬する部分であって、惨めになる部分なんですね。

話が逸れました。

ブランコが目の前に迫ったシーンと大泣きしてお姉さん2人に家まで連れて行ってもらって母親に説明してもらってるシーンは今でも鮮明に覚えています。

人は皆助け合って生きていると感じますね。

今では近所の友達と遊ぶっていう場面がうんと減ってしまって、寂しさを感じます。

どの公園にも誰かしらの親御さんが見守ってる気がします。

そんな物騒な世の中になってしまったんですね。

寂しいです。

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