MiyabeHaruka

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ライター・編集をやっております。岐阜×地域×音楽。めざせ、岐阜の関係人口。ブログ「ギフップ!」( http://gifupp.site/ )と共通の記事、独自の記事、両方を投稿予定です。

マガジン

  • ひねくれ育児日記

  • ぎふのはなし。

    • 0本

    次代に伝えたい、話したくなる岐阜の「はなし」を綴ります。 綴り手は岐阜県出身、今は県外に住んでいるけれど岐阜が大好きな二人、ことほ(愛知県在住)と、はるか(神奈川県川崎市在住)。離れているからこそ感じる、岐阜の日常の中にあるきらめき、その奥にある人の思いやストーリーなどを届けます。

最近の記事

「私」をいくら叫んでもいい。「日記屋 月日」。

本棚の前に立っていると、一冊一冊が「私は~~」と叫ぶ声が聞こえるような気がした。重なるその声に、少し恐ろしくなった。 東京・下北沢にある日記の専門店「日記屋 月日」。 それほど広いお店ではないけれど、お店中に、日記の本が並んでいる。他の店にはあまり置かれていなさそうな、個人がつくった日記のリトルプレス・ZINEもたくさんある。 どの本も面白い。お店のワークショップに通っていらっしゃった方のような、プロの書き手ではない方のものも。そういう方のものも、文章がちゃんとしている

    • 子連れ新幹線、誰も知らない嵐。【ひねくれ育児日記】

      名古屋駅で東海道線を降りたところで、クレジットカードがいつものところにないことに気付いた。 岐阜の実家から川崎の自宅へ戻る道中だ。 多分、いつも入れているところからぽろっと落ちただけで、かばんの中にあるだろう、と思った。手荷物のリュックか、昨日荷造りするときに、旅行用のボストンバッグの中に落ちたのかもしれない。 たとえそこになかったとしても、多分、実家で落としたのだろう。もしくは、駅まで送ってもらう車の中。親には手間をかけるが、探してもらえば見つかるだろう。 そんな風に思っ

      • 「森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」から、思ったこと。(1)

        セシリア・ヴィクーニャ「キープ・ギロク」。 5000年以上前のアンデス地方で使われていた、糸と結び目で伝えたいことを伝えるコミュニケーション方法を、作品に用いている。 自分の言いたいことを伝える手段。それは言葉だったり、音楽だったり、アートだったり。何かのサービスだったり、事業だったり、子育てだったり。その人によって、状況によって、さまざまだ。 私は言葉、文章という手段で表現することをずっとやってきた。もっとうまくできるように磨こうとしてきた。 それから、音楽という手段で

        • その楽しさが全て。東京ディズニーランド、先日行ってきたよ。【ひねくれ育児日記】

          曽我部恵一BAND「東京ディズニーランド」って、こういうことだったのか。 大好きなバンドの、何度も聞いた曲。やっと、わかった気がした。わかっているつもりで、足りていなかった。 夕方、帰ろうと出口近くまで戻ってきたところで、「ポップコーンないかな」と夫が言い出す。すると息子も「ポップコーン食べたい」と言い、じゃあちょっと食べてから帰るか、となった。目に入ったのは、キャラメルポップコーンのワゴン。大分並んで、買って、ベンチで食べる。もっと早く買えば、何か待ちながらゆっくり食べら

        「私」をいくら叫んでもいい。「日記屋 月日」。

        • 子連れ新幹線、誰も知らない嵐。【ひねくれ育児日記】

        • 「森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」から、思ったこと。(1)

        • その楽しさが全て。東京ディズニーランド、先日行ってきたよ。【ひねくれ育児日記】

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        記事

          耳の奥に残る、水の音。熊本県南小国町に行ってきた。

          水の流れる音がしていた。まちのいろいろなところで。それが耳に残っている。ワンCAFFEさんの横の川とか、旅館の敷地内とか、車を降りた瞬間とか、覚えていないくらいあちこちで。 郡上八幡の、まちなかを流れる感じとも違う、自然の流れの音がした。清流のまちとかいう言葉は、聞いた記憶がないけれど。それくらい、まちの人にとって、日常の中に当たり前にあるのかもしれない。水がきれいって、こういうことか。私にとって、南小国を強く印象付ける音だ。 観光地だけど、それだけじゃない。ご縁があって、

          耳の奥に残る、水の音。熊本県南小国町に行ってきた。

          「ぼっち・ざ・ろっく!」での再会。ASIAN KUNG-FU GENERATION「転がる岩、君に朝が降る」。

          アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を見た。12話分、一気見してしまった。その話はまた改めて書くとして。 第12話のエンディングで流れた曲の歌詞に聞き覚えがあって、何度か口の中で繰り返して、アジカンだ、と気付いた。「転がる岩、君に朝が降る」。2008年にリリースされた曲だ。 一時期、何度も聞いていた。ブレイクした頃より、この曲が収録されているアルバム「ワールド ワールド ワールド」や、その次のアルバム「マジックディスク」が好きで。 その中でも、名曲と言うしかない、と思っていた

          「ぼっち・ざ・ろっく!」での再会。ASIAN KUNG-FU GENERATION「転がる岩、君に朝が降る」。

          会社を辞めようか悩んでいたときに、支えてくれた二つの言葉。

          会社を辞めるかどうか、誰に相談することもできずにいた私。 不意に飛び込んできた言葉が、そのときの自分に響いた。 永田レイナさんの言葉 一つ目は、ZIP-FMの平日朝の番組「BRUNCH STYLE」での、ミュージックナビゲーターの永田レイナさんの言葉。 前職の職場ではラジオ(NHK-FM)が流れていたので、在宅勤務のときもラジオ聞いていてもいいよな、と勝手に解釈。長時間つけっぱなしにするのにしっくりくる局がなかなか見つからず、やっぱり岐阜で中学時代からずっと聞いていたZ

          会社を辞めようか悩んでいたときに、支えてくれた二つの言葉。

          10年振りに、長良川鵜飼の取材、始めました。

          約10年前、市の広報にいたときに「長良川鵜飼再発見」という冊子を作成した。 もともと、広報ぎふで私と師匠(先輩)とで同名の連載をしていたのだが、それを見た教育委員会の文化財担当の方(私が文化財担当だったときにご一緒していた方)が冊子作成の予算を組んでくださって、形になった。 それを2年かけてリニューアルするという話が持ち上がり、当時からいる文化財担当の方が声をかけてくださって、私もライターとして取材・執筆等に関わらせてもらえることになった。 「ふるさと岐阜市活躍人財バンク

          10年振りに、長良川鵜飼の取材、始めました。

          未知への、一歩。【退職エントリ】

          3月末で、会社を退職しました。 表向きの理由としては、4月から新しいお仕事のお話をいただいて、それだけで生計を立てられるようなお仕事ではないけれど、副業ではなく、日程を柔軟に調整しながらじっくりやってみたいなと思ったからということ。 それが大きな理由ではあるのですが、正直なところ、会社と合わなかった、というのもある。 入社前に、そこまで見抜けなかった。その時は、仕事を早く見つけたい気持ちが強かった。 言い訳に聞こえるかもしれない。 もちろん、自分の力不足も大いにあると思

          未知への、一歩。【退職エントリ】

          戦国の歴史を勉強した意味があった。「The Legend & the Butterfly」。(ねたばれあり)

          これは、恋愛映画だ。 だから、歴史映画好きの人というより、恋愛映画の好きな人にすすめたい。 でも、歴史好きの人が楽しめないかというとそんなことはない。 見ながら、歴史を勉強しておいてよかったと思った。恋愛映画だから、歴史的な出来事でも、省略されているところがたくさんある。でも昔、仕事もあって信長にまつわる歴史をたくさん勉強したおかげで、省略された部分を頭の中で補えた。ああこれは金ヶ崎退き口かな、とか。年号を覚えるのは苦手だけれど、岐阜に入城した年だけは覚えていたので、時々テ

          戦国の歴史を勉強した意味があった。「The Legend & the Butterfly」。(ねたばれあり)

          年少さん。新しい保育園。【ひねくれ育児日記】

          入園初日、給食を食べ終わって振り向いた息子は明らかに緊張した顔をしていた。 朝、私と離れるときに泣いたりはしなかった。これは、前の保育園に通いはじめたときと同じ。でも、前はもう少しすんなりとお友達の中になじんでいた気がする。こんなに緊張しているとは。 降園後、どこか遊びに行ってもいいな、なんて気はすぐに失せた。家に帰ってしばらくすると、息子はぐっすり昼寝した。最近は家で昼寝をしても浅く短時間だったのに。 起きた後も散歩には「行きたくない」と家で遊んでいた。そのうち、ベビーコ

          年少さん。新しい保育園。【ひねくれ育児日記】

          気持ちを音で。音を絵で。映画「BLUE GIANT」。

          音を絵にするって、こんな感じなのか。 こんな風にして伝えるのか、音を絵にできる人はすごいと思った。原作の漫画にもない世界。 音を、絵に。 漫画は、大がゆきのりくんを初めて見るあたりまでは読んでいた。 漫画には、本物の音はついていない。絵だけ。頭の中で鳴る音は無限だ。 映画では実際の音がある。そこに絵がつくという順。漫画とは違う。どんな絵だったのか、うまく言えないくらい、音と一体となって、音を絵にして表現していたと思う。 映画では、みんなの頭の中で鳴っている音を本当に出

          気持ちを音で。音を絵で。映画「BLUE GIANT」。

          2022年、トランジションの兆し。

          子(2歳)連れトランジションの道。 今年の一月はじめ、自分は今トランジションの終わりにいる、と思っていた。正月明けから、新しい会社に入社することになっていたのだ。 その前の2年ほど、産休、育休を取っていたが、その会社には戻れなくなってしまった。育休を延長しながら悩んで、いくつもの会社を受けて、悶々としていた2021年の秋、出会ったのがグリーンズジョブのコミュニティだった。 加入から少しして、ようやく転職が決まった。せっかく入ったグリーンズジョブだけれど、新しい道が決まったば

          2022年、トランジションの兆し。

          勝手におすすめ。岐阜を編み、岐阜を集める「メディコス編集講座」第2期

          この秋、ぎふメディアコスモスでこちらの講座が始まる。 昨年度、編集工学機動隊 GEAR 代表、慶應義塾大学講師の太田剛さんを講師として第1期が行われ、今年度は第2期。今年度の講師とプログラム全体の監修を務めるのは、ウェブマガジン「greenz.jp」副編集長のスズキコウタさん。コウタさんは長年、「グリーンズ作文の教室」を主宰されている。 グリーンズさんによる講座の紹介記事はこちら。「作文の教室」の最新版といった内容になるようだ。 実は私も、2017年にこの作文の教室第4期

          勝手におすすめ。岐阜を編み、岐阜を集める「メディコス編集講座」第2期

          同い年のはとこ男子3人。【ひねくれ育児日記】

          義祖母の七回忌で島根県大田市温泉津町へ。 義祖母は子どもが5人いて、孫が12人、ひ孫も5人くらい。東京、大阪、和歌山、島根から30人ほどが集まった。結婚した孫も、ちゃんとひ孫を連れてやって来る。それだけ聞くと、しきたりを重んじる家のようにも見えるが、実際は法事と会食だけ集まって、あとは自由行動。お互いにできるだけ気を使わなくて済むよう配慮されている。孫たちも、それぞれ法事を組み込んだ家族旅行を計画して参加した。 親戚一同が集まるのは義祖母の納骨で集まって以来、5年振りだ。そ

          同い年のはとこ男子3人。【ひねくれ育児日記】

          保守的ないきあたりばったり。【ひねくれ育児日記】

          息子はもう3週間も風邪が治らない。小児科の先生によれば、治り切る前に次の風邪をもらってきているらしい。 熱はなく、平日は保育園へ行く。土曜の午前中に小児科。風邪なのだから、薬局に寄って早く家に帰りたい。しかし家を出る前にぐずった息子に「じゃあ病院に行った後にシールを買いに行こう」と言ってしまった。小児科を出て本屋へ。トミカのシールがついたワークブックを買う。 店を出ると「踏切が見たい」と言う。駅前の踏切は、本屋からはすぐ近くなので寄ってみる。回送電車しか通らないこの踏切、し

          保守的ないきあたりばったり。【ひねくれ育児日記】