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数学する

数学の語源って知ってますか?

’’昔、数学と音楽って同じ学問だったんだよ’’ という話は聞いたことがあるかもしれません。


「そこにあるものをつかみとる」 

これが数学の語源です。


スッと入ってきた人いるんじゃないかなあ。。。

面白いですよね。

数学って「そこにあるものをつかみとる為にある学問」なんです。



「数学と音楽が同じ学問である」という感覚は数学の語源を知れば理解できるものだと思います。

「そこにあるものをつかみとる」それが音楽です。と言われたら、たしかにそうかもなあと思えませんか?


これは私の解釈ですが、風の音、川のせせらぎ、鳥のさえずりなど、自然の中にある音を「再現したい」自分たちの手でそれらの音を奏で、「もう一度聞きたい」と思い立った人々が、そこにある音をつかみとってカタチにしたのが音楽の始まりなのだと思います。自然の音をつかみとり、音符という記号に落とし込んだのが音楽の始まり。

「音符」♪ は「記号」ですよね。

「数学」   は「記号」を用いて行う学問ですよね。


数学も音楽も「そこにあるものをつかんでカタチにする学問」です。


数字だって記号です。

数学は「数字:1 2 3 4 ...」という記号、πや√などの様々な記号を用い、音楽は「音符:♩ ♬ ♪ ...」という記号を用いて、人間が知りたい、聞きたいというものをカタチにしているもの。


「そこにあるものをつかみとる」それが音楽。

この感覚をもう少し取り上げて例をだすと、

Aさん:Bさん、この前教えてくれた〇〇っていう曲すごくよかった。教えてくれてありがとう。「〇〇」っていう歌詞が最高に心に沁みたよ。
Bさん:おお!よかった。あのフレーズしみるよね。

音の処方箋は薬の処方箋のようなものですよね。BさんはAさんの心の傷をつかみとり、「この曲、きっといまの君に必要だよ。きっとあなたが求めてるものだよ、」と教えてあげたんですよね。つまり、BさんはAさんの心を数学した。

この場面では、きっとBさんは「Aさんの傷」、「Aさんが求めているもの」が何かわかるような経験をしていたのでしょうね。

これがもし恋愛ソングの紹介であったならば、BさんはAさんの恋愛事情を知っていて、きっとこういうことで悩んでいたり、この時期はこういう感情に出会っているんじゃないかな。私(B)はこの曲のこのフレーズがこういう時は響いてたなあ。Aさんはどうだろう。という思考みたいなものがあったはずです。だから「あのフレーズしみるよね」と言えるわけです。

ヒットしている恋愛ソングって、一般的な人々の恋愛心情を数学しているものだから多くの人の心に届く。生きる人々の心が求めているもの、その質感をメロディーや言葉でカタチにして届けることができるのが音楽家という人たちなんだと思います。偉大です。。。

音楽とは何かをつかみとってカタチにしたものである。

そういう一面を持ち合わせているものです。

もしかするとそれでしかないかも知れません。

音楽は人の心を癒せる、突き動かしてくれる。それはあなたの心をその瞬間、そのメロディーがつかんでいるから。

↑この「数学とは?」というTED では、

数学はギリシャ語源で、ta mathemata (ター マティマタ)

意味は、「我々が『つかみ取る』ことによって得られるもの」

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数学とは’’既に知っているものを「知る」ということ’’であると語られています。

この感覚「既に知っているものを知る」、すごくだいじです。

「既に知っている」とはなんなのか。どういう状態なのか。


知りたいと思うから、知ろうとするのが人間です。

じゃあ、この「知りたい」の源泉はなんだろう。

次はこの「知りたい」と「既に知っている」について考えたことを書いていきます。

キーワードは 「懐しさ」、や、「心地よさ」 です。

また読んでね。



最後に、

私たちは、数学の語源を知らないまま、中学、高校で「数学」を学びます。

なんの為に、「数学」という学問があるのか、を知らないまま、〇〇関数とか、〇〇定理とかを学びます。

これは勿体無ないなと純粋に思います。


ちなみに、scienceの語源は「分ける」です。知ってましたか?

またこれも書きますね。


私が数学の語源を知ったのは、 2019/06/18

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この日から「数学」とは何か。どういう’’行為’’かを考え始めました。


私は、高校の数学の単位を落として卒業しているけど、数学のことはわかります。数学はできます。数学とはそこにある概念をカタチにすることです。

高校の数学のテスト0点ばっかりで単位落として卒業していたって、数学はわかるということを伝えておきます。


森田さんのTEDにもあるように、数学は単なる数や公式、計算のことではありません。数の学問じゃないです。


もっとワクワクするもので、エキサイティングです。



そこにある概念をつかんで言葉にしたのが言語です。

言葉も概念の数学です。

言葉は数学の賜物だと言えるかも知れません。

私はそうだと思っています。


この世は数学でできている。の意味が掴め始めたのが、ここ最近の私のお話です。


「情緒のメロディーの元で数学しよう。」それが最近のテーマです。

「しっくりくるまで、数学しよう。」

「汲み取っていこう、数学したものをカタチにしよう。」


また読んでねー。




写真:新潟_津南_下船渡 2018/07/30  

model: 羅家恵


今日の音楽: 愛のメロディー 





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