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がしゃどくろ

巨大な骸骨の妖怪。
野原で野垂れ死にした人々の恨みが集まってうまれる妖怪。
怨念満ちた骨々の集合体である。
昼間は姿を見せず、夜になるとどこからかガチガチと音をさせて歩いてきて、
人を見つけると襲いかかるらしい。

これは見ただけで怖い!
しかも<怨念>に満ちた妖怪で、人を襲うっていうんだから、
こんな妖怪に出会ったら一目散に逃げるしかない・・・。

<髑髏の恩返し>的な話もあるが、どうもこの「がしゃどくろ」とは違う妖怪の話らしい。

今は道端に骸骨があるなんていうことは普通ない。
殺人事件で捨てられた遺体を発見するという事はあるかもしれないが・・・。
平安時代あたりは骸骨や死体がごろごろと転がっていたようなイメージがある。
あの小野小町にも、晩年は落ちぶれてその髑髏の目からススキがはえていたという伝説があるぐらいである。
だから<がしゃどくろ>なんていくらでも出現していてちっとも不思議ではない。

しかし・・・近頃思うのだが・・・
一見平和そうに見える日本だが、
最近の事件のニュースなどを見ていると、
案外殺されて発見されていないだけの遺体が全国各地にあるのかもしれない・・・というような気がしてくる。
そういう未発見の遺体が骸骨になって集まって<超巨大がしゃどくろ>として出現するようなことが、
絶対に無いとは言い切れない・・・かもしれない・・・。


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