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山岸凉子 (ツタンカーメン)

古代の遺跡の破壊とか財宝の盗難とかの話を聞くと非常に勿体無いと思って、「ああ、これ以上聞きたくない!!」と、思わず叫んでしまいそうになる。
根が貧乏性だからだろうか?

これも、ツタンカーメンを題材にしてるから当然破壊と盗みの話が出てくる。
うーーん。勿体無い!勿体無い!!・・・
貴重なものを壊さないで!!!盗って行かないで!!!!

・・・ま、それは置いといて、この作者の独特な線のタッチ、独特なふきだしの形、女性の服のデザインにもちゃんと気を配っているし、背景など青年漫画のように精密に描かれてないのにも関わらず、何故か雰囲気が感じられる。
他人には真似の出来ない、自分自身の世界(所謂、「○○ワールド」と言えるようなもの)を持っている漫画家の一人だろう。

この作品では、カーという少年を作り出した所に作者のセンスが感じられる。
こういう風に物語を展開させるのは、なかなか出来ないと思うのだ。
そして、カーの非常に魅力的な「眼」。
この「眼」に魅力がなければ、この作品自体の魅力が半減してしまうだろう。

これを読んで、エジプトに行きたくなった。
出来れば、カーターが、ツタンカーメンの墓を発見した、その時にカーターの横で実物を見たかったなー。

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