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桃饅頭とカブトムシ

闇鍋。

若かりし頃にやったことある方、
多いのではないでしょうか?

若さと暇さとおバカさを掛け合わせた上に出来あがる、バグった産物。

今はもう食材に申し訳なくて、そんなことは絶対に出来ません😅

先日たまたま貰ったお土産で
ふと、思い出しました。

         ※※※

まだ20歳くらいの頃。

闇鍋やろうぜ!の頭悪い一言により、
開催された闇鍋パーティー。

ルールは一つだけ。

普段、鍋に入れない食材を一つだけ持参する

闇鍋パーティーの参加条件


集まった頭悪い仲間たちは全員で6人。

全員が全員、

『アイツら、まさかこんなものを入れるとは思うまい‥‥』

と、こじらせた中二病みたいな思いのもと、
各自厳選されたブツを持参。


闇鍋なので、入れるときは何を入れてるか分からないように。

薄暗い部屋の中、一人ずつ鍋に持参したブツを入れてふたをし、次の人にバトンタッチ。

全員入れ終わったことを確認し、
水を入れていざ、鍋を火にかける。

何を入れたか分からないので、
じっくりめに火を通す。

待つこと20分程。

‥‥‥🌺🌺🌺🌺
鍋らしからぬ、あまーい香りが部屋中を満たします。


なんだなんだ?


全員がニヤニヤと不安で一杯。


出来上がった鍋を食卓へ置く。
(一人暮らしの誰かの家なので、食卓ではなく単なるテーブルだけど)


オープン!!!


‥‥‥え?

これ、ぜんざいじゃね?



そう、どう見ても
あまーいあまーいおぜんざい。


かき混ぜてみると、
細かく何かが出てくる。

そして、一個大きい塊。

コレなんだ‥‥?


食べる前の答え合わせ。

①ようかん 一本
②グミ 一箱
③イチゴ 一パック
④マシュマロ 一袋
⑤ようかん 一本(かぶる笑)
⑥桃饅頭

闇鍋答え合わせ


まさかの全員スイーツ。


綺麗に甘いもので統一された闇鍋。

そりゃようかん二本も入れれば、見事なぜんざいの出来上がりです。
(大学の近くに有名な羊羹やさんがあり、二人ともそれを購入したらしい。)


マシュマロとグミのせいでやや粘るものの、
まぁ、甘いぜんざいだよね。

きっとフツーに食べれちゃうし、
面白みもちょっと足りなかったかなー。
なんて思ったり。

まぁ、皆さんで美味しくいただきますか‥

よそって食べ始めた頃、
メンバーの一人がボソッと呟く。


『これ、カブトムシの味じゃね?』


え?
カブトムシ?

カブトムシの味ってわかるの?

発言者以外、???な顔。

食べてみると‥‥

あ〜、ホントだ。
これ、カブトムシの味だわ(笑)


恐らくは大きな桃饅頭とイチゴが凄い香りを放ち、ともに独特な風味を出してる模様。

その独特な香りや風味が、
カブトムシをおびき寄せる樹液を彷彿とさせます。

甘ったる〜い、カブトムシの匂い。

【カブトムシの味】




このパワーワードによる先入観より、カブトムシの味以外に思えない。

恐らく、最初で最後のカブトムシの味。

鍋一杯、堪能させていただきました‥‥

         ※※※

お土産で貰った桃饅頭。

君に罪はない。

頭悪い大学生だった私の思い出のせいで、
君を見るとカブトムシが出てきてしまうのよ。

そして君を入れた鍋をカブトムシの味といった人。

私の夫になってしまったのよ。

ゴメンよ、桃饅頭🥲

        ※※※

最後までお読みいただきありがとうございました🍀


美味しい桃あんの桃饅頭ですよ!

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