好きなモノを最後は避けろ



あなたは好きなモノを先に、それとも最後に食べますでしょうか?

大好物は楽しみに取っておいて至福を感じる。最後に好きなモノで口の中を満たしたら、余韻をいつまでも楽しめる。
ワタシは子どもの頃、そうして好きなモノは最後に食べる派でした。


子ども時代のある日のこと、家でケーキを食べていました。ワタシのケーキはライオンの形をしていて顔はチョコレート!
このまん丸お目々の描いてあるチョコレートは最後に食べようっと。ワタシはお皿の端っこにライオンの顔を大切に載せるとケーキを食べ進めました。
すると電光石火の早業で弟の手が伸びてきました。自分のケーキを食べ終えた弟は無邪気にワタシの大事なライオンチョコをパクっと口に放り込んだのでした。

その後ショックを受けたワタシがどんな態度を取ったのか記憶にありませんが、不憫に思ったのか親が新しいケーキを買ってくれました。
今度のケーキはタヌキの形でした。
嬉しくって一口食べると、可愛い見た目に反してとても苦い味がしました。
なんとタヌキケーキはスポンジにブランデーのシロップたっぷり、その名もサバランだったのです。喜んだのも束の間、二度ガッカリとなってしまったワタシ…。
その後の記憶はございませんが、その日を境に好きなモノは早めに食べることに決めました。そんな思い出です。


弟にしてやられた記憶というと、もう一つエピソードがあるのです。
当時テレビで放映していた戦隊モノ「デンジマン」をよく見ていたのですが、ワタシの留守中にデンジマンのオマケ付きのお菓子を弟が買っていました。
よく見ると空箱がたくさん散らかっている。
そして5人のナノフィグ的なデンジマンはコンプリートされており、なんと種類のダブったオマケはゴミ箱の中へ抹殺されているではないか!
慌てたワタシは「捨てるこたないだろ。ニセモノが現れたことにして遊べる」のようなことを弟に言い聞かせました。
それにしても大分買ったね。と思ったワタシは程なくして大変なコトに気がつきます。

ワタシの貯金箱が開いている!

なんと弟はワタシの貯金箱の中から小銭を出してデンジマンを買ったのです。
あまりのショックからか、またもその後の記憶がありません。
オマケのために大量になったお菓子は文句を言いながらワタシも食べたんだと思います。

好きなモノは最後まで取っておくな、というコトと弟には気をつけろ、という教訓を覚えた幼少期のお話でした。
アナタも気をつけて!

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