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就活で泣いている学生が笑ってくれたので、そのことを書きます。<その1_気持ち>

 みなさんおはようございます。半人前バスケコーチ@新幹線です。コーチ業ではなく、若者支援の話が連投となってしまい、バスケつながりの皆様には申し訳ございません。

 最近私のところに悩み相談に来る就活生が増えていて、且つ似たようなお話が多かったので、その時に学生に話したことをここに記したいと思います。泣いている学生にも、この話をすると、少し笑ってくれるようになるので、今もし就活で泣いている学生さんがいたら、少しは助けになるかなと思いまして、長い長い記事ですが、書いてみようかなと思います。

 大きく分けると、3つのお話があります。
1.<気持ち>のお話
2.<自分の好き>のお話
3.<就活の闘い方>のお話
書いてみたら長くなったので、今回は①のお話です。

 私のところに就活相談で来る学生の大体の悩みは、
・就活で毎日面接をすることに、もう疲れた!
・志望動機なんて、全部の会社に強く持ってるわけがない!
・内定も全然もらえなくて、もう就活したくない!
という感じです。これはあくまでも私に関わる周辺の学生さんの話ですが、本学以外にも、そういう学生さんって多いのですかね?私もこれが一般的な悩みなのか、局所的なのかについてまで把握できてませんので、もし悩みが重なるという場合には、1つの参考意見として聞いてください。

 私は日本の就活って、”椅子取りゲーム”みたいだなぁと思っています(海外のことは知らないのですが、、、、)。用意スタートで始まって、椅子の数は決まってて、そこで負けると、別の椅子が余ってる椅子取りゲームに参加する。しかも椅子取りゲームって、ルールはすべてほぼ一緒。曲のスピードが違うかな?くらい。
 日本の就活も大部分は、”●●ナビ”のような大手新卒採用サイトというものに登録して、そこで同じ様なステップの選考を繰り返し受ける。その椅子取りゲームを繰り返し行う。毎回毎回、あなたの強みは何ですか?なぜ弊社を受けようと思ったのですが?と、同じ様な質問を聞いてくる。その質問(特に志望動機)に、にこやかに、自分を偽って答えなくちゃいけない。

 そりゃ疲れるよ。
何に疲れるかというと、「自分を偽って、多くの面接をしなくちゃいけない」っていうところ。多分、ここが一番精神的にしんどいんじゃないかな、と思うのです。で、なんでこんなことが発生しているかと言えば、いわゆる「就活のお作法」的な情報がいろんなサイトに乗ってたり、●●ナビみたいなところから送られてくるもんだから、学生はそれがすべてだ、と思ってしまう。

 でもね、私がそんな学生さんに伝えたいのは、「自分を偽らなくていいんじゃない?」「もっと正直にあなたを出していんじゃない?」っていうことです。

 私も自分が手伝っている会社の採用に関わったときに言っていたのは、「志望動機を聞いて、それを選考のポイントにすることは、めちゃくちゃナンセンスだと思う」ってことです。
 なんでそんなことを言っていたかというと、そもそもやりたいことなんて、22歳やそこらで決まってるわけないと思うからです。私だって本当にやりたいことが見えてきたのは、30歳を過ぎてからでした。大学4年生のころなんて、何がやりたいかなんてわかりませんでした。多くの学生は、こんな感じかなと思います。

 このことは、高校までの教育に起因していると思っていて、高校の頃までは、基本的に頑張れと言われることは、勉強と部活です。極論ですが、18歳までは勉強と部活だけを頑張れと言われてきたのに、高校を卒業した瞬間から「君は、何がやりたいの?」と聞かれます。そうすると、「勉強と部活しかここまでやってきてないのに、そこから2年くらいでやりたいことなんて決まらねーよ。」っていうのは、至って当然のことだと思うわけです。
 それから、大手企業以外の場合は、大半は就活まで知らなかった会社だと思います。就活で初めて知った会社で、深い志望動機を書くことは中々難しい。業界2位以下への志望動機なんて、その企業や商品への直接的な体験が無い限りは”作文”だと思ってます。(志望動機を書く際のポイントとかは、次回書きますね)

 だから私は、「志望動機を聞いて、それを選考のポイントにすることは、めちゃくちゃナンセンスだと思う」わけです。

 それからもう1つ。”自分を偽る”っていうところに関連するのですが、分からないことは「分からない」って意思表示しちゃえばいいと思います。これは面接官によるとは思いますが、私は正直にわからないことはわからないと話してくれる方が、人として信頼できますし、そこを偽ろうとされると「入社してからも、わからないことを隠そうとしないかな」っていう捉え方をしてるんで、私は「分からない」って言ってくれた人のほうが通しやすいです。

 なのでぜひ、今就活が上手く行っていない人は、
・自分を偽ることのない就職活動
を、やってほしいと思います。

 これ、できるようになると、不思議と就活が辛くなくなるんですよ。どんどん面接入っても、それが精神的な負担じゃなくなる。あと、正直に話すと、当然10社中9社くらいは、通らないと思います。そりゃそうですよ。セオリーに則った就活じゃないんですから。
 でも、自分を偽ると、通るはずの残りの1社も受からないんじゃないかなぁと。あなたのことを丸ごと認めてくれる会社にすら、気づいてもらえなくなっちゃうんじゃないかなと。そう思うわけです。

だから、自分を偽ることのない就活をしてみてください。

 あと、もう1つ。それで内定をもらえなかったとしても、私はそれでいいと思ってます。どっちかというと22歳で就職するなんてもったいないと思ってますし、70歳まで仕事をするような昨今であれば、1年の違いくらい、どうってことないです。
うちのゼミは、毎年3割くらいの学生が休学しますが、休学した学生の方が、確実に人生の視野が広がっている感じがしています(初年度は、14人中4人が就職しなかったなぁ。。。)

 あと、私は心の底から、1社目なんてどこでもいいと思っています。私は15人の弱小ベンチャーからキャリアをスタートしました。でも、入ったところで実績を残すことで、自分のやりたい仕事を手にしていくことができたのです。

 あなたの価値は、内定をもらった数では決まりません。あなたの価値は、内定をもらっている会社の規模で決まるものでもありません。東大で就職できない学生もいれば、地方中堅大で採用人数5人とかの壁を突破している学生もいます。入った大学でも人の価値は決まらないんですから、重要なのは入った会社ではなくて、そこであなたがどうするかっていうことのほうが、重要だと思ってます。

 ※入社後の頑張り方は、前回の記事に書きましたので、見てみてくださいね。

 
最後にもう1つ、就活に悩んだ学生に問いかける質問があります。
それは、「あなたは今、不幸せですか?」という質問です。就職活動がうまく行っていないけど、あなたは今の自分を、不幸せだと思う?不幸だと思う?と聞くのです。そうすると、大半の人は「不幸せだとは思わない。悲しくはなるけど」と答えてくれます。

 私の周りの学生は、闘える学生が多いです。尖ってるわけじゃないのですが、真面目なもんで、逃げずに闘うっていうことが得意な学生たちです。でも、そういう子達は就活では見つけてもらいづらいです。強い武器を持っているわけでもなければ、それを象徴するような武器も作りづらい。
つまり、このような学生は、短距離走は苦手だけど長距離が得意で、就活は短距離走だと思っているわけです。
 だから私は、私の周りの学生たちに伝えています。短距離走である就活で、長距離が得意な、闘い続けられるという武器を持った君らの魅力が、わかるはずがないと。あんな短時間でお前らの魅力が伝わってたまるかと。

 こういう理解をしてくれる人が、周りに一人でもいれば、あなたは就活は上手くいかなくても、不幸ではないんじゃないかなと思うわけです。

 でも、この時期って、周りの就活とかも様子を伺って、本音で語れなかったりしちゃうんですよね、学生さんって。だから、こういう理解者も見つけづらい。参考までにうちのゼミ生たちは、就活slackを立ち上げて、そこに毎日就活日報を書き込んでみんなに見てもらってるみたいです。そうすると、自分を偽らずにさらけ出せるし、自分を肯定してくれたり、アドバイスをしてくれる仲間がいるから、自分を不幸と思わない1つの要因になっているんじゃないかなと。

 ってなわけで、私は就活で泣いている学生に
・やりたいことが決まってないなんて、当たり前なんだから、
・自分のことを偽らずに、就活をやったらいいよ、
・そうすると、気持ちが楽になって、むしろ前向きに就活できるから、
・どんどんどんどんそういう気持ちで動いてみたらいいし、
・それで上手くいかなくても、22歳で就職しなくても全然大丈夫だし
・あなたは全然不幸なんかじゃないですよ!

 ということをお伝えしたく、今回記事にしてみました。
すべての人に当てはまるわけでは無いと思いますが、だれか1人にでも、勇気を与えられたら価値があるかなと思い、今回も記事にしてみました。

 次回は、大学4年の10月で内定をすべて断って、11月から再度就活を始めて12月に内定をもらったという、ちょっと変わった女子の事例を取り上げて、<自分の好き>のお話と、<就活の闘い方>のお話を書いて、偽らなくても自分が魅力的に見えるんじゃないかな?ということをお伝えできればなと思います。

それでは皆様、よい週末を!

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