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路面電車が走っていた記憶。

私が小さい頃は
国道2号線を路面電車が走っているのは
ごく当たり前の風景だった。

夏休みに浜甲子園のプールに行くのにも
路面電車に乗っていったような
おぼろげな記憶がある。

高校生のときに
路面電車が無くなると聞き
友達と一緒に乗りに行った。

この年に山陽新幹線が
博多まで開通していて、
時代の流れというものを感じる。

人がすごく多くて
こんなに乗る人がいるのに
何で無くなるんだろうと思っていた。

国道から線路が撤去されて
路面電車はバスに変わり
プールに行くのもバスになった。

でもしばらくの間は
終点に路面電車の駅の跡が
残っていたことを覚えている。

岡山に行って路面電車に乗ったときに
その頃のことを思い出した。


発車するときのチンチン!という音と
ガタンゴトンの振動が
古い記憶を呼び起こしたらしい。

路面電車は
あの何とものんびりした感じがいい。

時間がゆっくり流れるようだ。

目的地に早く着くだけが
乗り物の役目ではないのだと思う。

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