画竜点睛を欠いてゆけ。

 美人は三日で慣れる。なんてなことが古くから云ってあるが、なるほどまさしくその通りかも知らんなあ、と思うのは、NHKのおはよう日本、という朝のテレビ番組に出てくる、和久田麻由子アナウンサーという女性について思う時のことで、あれは今から三年ぐらい前のことか、初めて和久田女史が、土日の同番組にキャスターとして登場してきた時、うわあ。世の中にこんな美人がいるのか。と思って毎週末の度にうっとりしてテレビ画面を眺めていたのだが、和久田女史が現在の平日担任となり、月金の五日間にわたりそのご尊顔を拝することができるようになると、次第に慣れてきてしまって、相変わらず美人だなあ、とは思うものの、週末だけ見ていた頃のようにうっとりはしなくなった。だからまあ昔の人が言うことは大概正しいと思うよ僕は。

 閑話休題

 その、おはよう日本、の中に、まちかど情報室、というコーナーがある。これは、日常生活を少しだけ便利にするグッズ(メガネに取り付けられるルーペ、耳の形に合わせてカスタマイズできるイヤホン、箸置きとしても使える鍋ざら、等々)を毎日紹介してゆくものだ。このコーナーのどこが面白いって、それら便利グッズを使用している一般市民ユーザーのお姿やお名前はバッチリ実名(おそらく)で紹介されるのに、肝心の商品名が全然紹介されない。これがとても面白い。国営放送だから商品名は出せないのだよ、と云ってしまえばそれまでなのだが、番組を見ていて、お、これ便利じゃん、と思っても商品の名称が判らないからいちいちネットで探さなくてはいけない。こりゃ一体なんなのだろうと思う。自分は一体何をしているのだろうと思う。商品名を教えてくれない商品紹介番組。訳がわからなくてとても面白い。画竜点睛を欠きまくっていてとても面白い。紹介したいのだかしたくないのだか判らなくてとても面白い。面白いからこの番組は全然正しい。

 閑話休題

 ヨドバシカメラで愛用のpebble timeのバンドを交換してもらった。初期状態のバンドはシリコン製で腕によくフィットするのだがこれから春が来て夏が来ることを考えるときっと汗で蒸れるだろうと思ったからだ。陳列されている時計バンドの中からpebble timeに合致する22mmのもの、それでいて価格とデザインの兼ね合いが程よい所のものを選んだ。レジに持ってゆくと、時計修理のコーナーで無料でバンドの掛け替えをしてくれるというからすぐに頼んだ。交換は十五分くらいで出来、安心安心、と思って受け取り会計をしようと思ったら、修理をしてくれた人が「お客様はアフターサービスポイントがたくさん残っていますからそれをお使いいただけますよ」と云うので、はて、修理は無料のはずだが、と尋ねると「バンドの料金もこれで支払えます」と云う。ゴールドポイントではないのかえ、と改めて尋ねると、やはりアフターサービスポイントだと云う。聞けば、アフターサービスポイントは今年の三月一杯で利用ができなくなるのだと云う。だから使えるのだろうと思ったが確かめなかったから本当にそうかどうかは判らない。しかしこんなことならもっと高くていいバンドを選んでおけばよかった、と、貧乏くさい発想が出て情けなくなった、と云うお話。お金を払わずに欲しいものが手に入るって素敵。

 閑話休題

 ではそんなことでまた。RPGツクールMVを手取り足取り優しく、時に激しく教えてくれる吉岡里帆ちゃんにそっくりな人がいたら連絡をください。

 http://garbage-coll2.sakura.ne.jp/

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