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転職について~【その1】辞め時はいつ?

4月後半の今。
新入社員の方や春から異動職場をされた方、まだ職場に慣れない時期だと思います。
年度初めということもあり、変化した環境でお仕事をされている方、役職が変わられた方もたくさんおられるのではないでしょうか。
これからご自分のキャリアを重ねていく中で、ふと『転職』が頭をかすめる時もあるかもしれません。
『転職』は人生の大きなターニングポイントになります。
後悔しないためのポイントを頭の片隅に置いておいて、いざ「転職しようかな」と考えたときに、頭の引き出しから出して転職に対する考えを整理整頓していただきたいと思います。

今日は『今、転職すべきかどうか』について書いていきます。


その前に。
体調が悪くなった、眠れない、食べられない、逆に眠りすぎる、食べ過ぎる、集中力がなくなる、職場に行けない、消えてしまいたい気持ちになったときは、すぐに休養が必要です。辞める、転職する、ではなくて出来るだけ『休職する』方法を取っていただきたいと思います。
心が疲れて身体にまで影響が出ているときは、正しい判断は出せません。
休んで、職場や仕事のことを考えずにすむ日々を過ごして、心も身体も普段の状態になり、退職するかどうかを判断できるようになるまでは、大きな問題に対しての結論は出さないことがベストです。
でも、体調が良くなってももどるつもりはない、というはっきりとした気持ちがあれば、退職する選択もありです。


現在は昔のように一つの会社にずっと勤めるスタイルではなく、自分の生活スタイルや成長したスキルに見合った職場に転職していく人が大半になっている時代です。
転職経験者に対しては、転職活動能力・環境順応能力が証明される、複数の職場で働く経験を得ることができる、ということが考えられます。
もちろん、ひとつの会社で働き続けることも、継続力や忍耐力がある、いう証明になり素晴らしいものです。

転職を考えるとき。
やりたい仕事がしたい、という前向きな転職の場合もあるし、人間関係がイヤ、社風が合わない、仕事内容が合わない、お給料が安い、残業が多い、業績を認めてもらえない、通勤が疲れる・・・と、現職の不満から転職を考える場合もあるかと思います。
もうこんな職場イヤだ、辞めたい。と思うことは誰しもあります。
そう考えると何もかもイヤになってきて、仕事もやる気が起きなくなって、転職サイトを見たりちょっと登録してみたり即連絡が来たり(転職サイトさん仕事が早い)…と、転職まっしぐらになってしまいます。
退職したら万事ハッピー、辞めることが最善でゴールだと思い込んでしまいます。
そうなったら視界がむちゃくちゃ狭くなり、早く転職したい、と、転職先も焦って決めてしまうことになりかねません。
転職先はまだ決まってないけど、とにかく早く辞めたい、と先に退職してしまうと生活が行き詰まることになるかもしれません。
そうならないために、辞め時は今なのか、今じゃなくていいのか、何年後がいいのか、様子を観ながら続けるのか、と、いろんな選択肢があることを頭に置いていただきたいです。

人間関係が嫌

その人間関係はずっと続くのか、例えば人事異動で職場の雰囲気が変わるかも、とか、嫌な上司はもうすぐ定年だから辞めるか役職が解かれる、とか、自分自身の異動願いは出せるのか、とか。
対象人物がいれば、その人に問題行動があれば人事や相談窓口に報告して改善するように持って行く方法もあります。
物事は常に変化していくので、今の状態がずっと続くわけではないです。
そこを踏まえての、今は転職(退職)の時期なのか否か、です。

給与が少ない

何を基準に少ないと思うのか、
ベースアップはあるのか、
他社の同業種と比べてどうなのか、
業務量との釣り合いはどうなのか、
年間休日は他社に比べて多いのではないか、
などを考えてみて、本当に少ないのか検討していただきたいです。
収入面の不満は転職経験がない人が持ちがちな不満だと思います。
自分の給与だけを見て嘆くのではなくて、視界を広くしてみると見方が変わるかもしれません。

残業が多い

サービス残業は会社がダメです。会社に申し立てるか相談窓口へ。
連日残業とか(労働基準法で上限は決まっているので守らないと違反→取り締まり(会社が)・サービス残業も然り)で疲労困憊、会社は「残業を減らせ」と言うだけで職場改善しようとせず個人まかせ、などとなれば直に体調不良と関わってくるので、転職を考えるべき問題だと思います。
残業代と疲労度と残業時間とで、どこまでご自分が納得できるか、ということになるかもしれませんが…。

やりたい仕事がしたい

自分がやりたいことを見つけられる、ということは素晴らしいことだと思います。
その方向に進む場合も、やりたい仕事のスキルや知識、情報を現職中に身につけて求職したほうが強みになります。
そのスキルを手にするには○年後だからそれまで求人状況を見ながら現職を続けよう、というふうにプランを立てることもできます。
危険なのは「収入が少なくなってもいいから、やりたい仕事がしたい」というパターン。
今より少なくなっても本当に良いのか、今収入が安定しているからそう思えるけど、いざ本当に収入が減ってしまったら困るのではないか、と考える必要があります。

変化を求めて転職の衝動にかられる場合もありますし、同僚と職場の不満話をしていくうちに不満が大きくなり(同じ不満を持つ同士が話すと何故か不満の度合いも増えるもの)辞めたい気持ちが大きくなってしまうこともあると思いますが、転職は人生の大きなイベントです。どうか慎重に考えてください。
自分の行動や考え方を変えることができるのなら、やっぱり現職を続けてみようかなと気持ちが揺れているのなら、今は辞め時ではないです。

会社の方針に問題がある場合や、継続して働くメリットが見つからない職場の場合など、早々に転職した方がいいと見極めができるケースもあります。
退職の意向が固まっているとしても、転職先を決めてから退職する、というのが一番安心に進めると思います。先のビジョンが見えるまでは現状を維持して(体調不良がない場合)、転職先が決まってから退職のステップを踏み出すのがベストだと考えます。

ただ、転職するしないに関わらず、人生は何が起こるか、どう変化するかは誰にもわかりません。
現状が安定しているからといって同じ毎日を過ごすのではなくて『できること』『強み』を習得して、行きたい方向に羽ばたける力を身につけること、変化があっても対応できる財産(=スキル)を身につけることで、自分の人生のスケールを広げていっていただきたいと思います。





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