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シバノソウワンマン「シバノソウの青春謳歌~いい大人のなり方」

(初出:旧ブログ2018/03/16)

「みやまるくん、今日はハットなんか被って雰囲気違いますね。もしかして彼女出来ましたか」
「いや、ちょっと古着屋で良さそうだったので」
「で、いつ彼女作るんですか?」
「よし、今度彼女作ってソウちゃんのライブに一緒に行くよ」

 3年半前にシバノソウは原宿駅前でポツンと歌っていた彼女とそんな会話を交わしたのだが、シバノばかりが成長し、僕は依然彼女なしである。そう、渋谷WWWで(完全に余談になるけど、ここで面白いことがあったら「渋谷WWWwww」ってなるの?)シバノソウワンマン「シバノソウの青春謳歌~いい大人のなり方」に行ってきた。最初の曲はその原宿駅前でも歌っていた『愛憎?』であった。あの時とは打って変わって多数のオーディエンスの前で歌っている。そのなかにはサウンドプロデューサーであり、シバノソウバンドのギタリストでもあるthat's all folksさんが目頭を熱くしていた。僕もであるが…。

 弾き語りで数曲歌ったのち、that's all folksさん含めたシバノソウバンドが登場した。これも「感無量」だった。普段はハービバノンノンズとしても活動している3人、3人とも僕の兄貴分として音楽はもちろん、サッカーからアダルトビデオに至るまで語り尽くしてきた仲だ。その3人が渋谷WWWに立ってる!…また涙である。良かったなあ『本当はバンドが組みたかった』、そして『スクールフィクション』で弦楽器2人がぴょーんと飛び上がったところ。

 ゲストとのコラボ、重厚なサウンドのシンシバノバンド、『オレの前前前世』での「シバノ一瞬アイドル」etc.どれも大盛り上がりで本当に良かった。原宿駅前から一から音楽活動をスタートさせたシバノソウという勇敢なドン・キホーテは、渋谷WWWという巨大な風車との戦いに「勝利」したのだ。クサい言い回しになるが、18歳があそこまでのハコで成功を収めるというのは、そのくらいの「神話」だと思う。
 かつて白鵬が「強い人が大関になり、宿命を持った人が横綱になる」と語っていたことがあったのだが、ソウちゃんはそうした「命(めい)」を持ったアーティストなんじゃないかなと思いました。
 彼女のこれから行く道が、長く、穏やかに、険しい箇所が少なくあって欲しいと切に願います。

#音楽 #シバノソウ

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