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10年代埼玉西武ライオンズ歴代外国人図鑑・投手編

(初出:旧ブログ2019-06-13)

 前回の記事に引き続き、サッカーブロガー界隈で流行を見せている外国人選手紹介記事の西武投手編。毎年「投壊」が叫ばれてるライオンズにやって来た外国人投手たちを紹介します。

◆アレックス・グラマン(06-11 USA)
 長身から多彩な球種で西武にセーブをもたらした投手。08年に優勝出来たのも、グラマンの貢献がかなりある。安定している年と、してない年の差が激しかった。面長の顔にいつもびっくりしたようなつぶらな瞳が特徴的だった。

◆ブライアン・シコースキー(10-11、13 USA)
 日本球団に移籍するのは5回目という「渡り鳥」が西武に加入。どの球団でも「悪くは無いが、物足りない」というF1のクルサードのような選手だったので、期待値も高くもなく低くもなくとったところだったが、10年に36歳にしてキャリアハイの33Sで最多セーブを獲得。腕をぐるぐる回す投球前のしぐさは、今でもたまに真似します。

◆エンリケ・ゴンザレス(12 VEN)
 下っ腹が目立ち、球威と球速で抑えるいかにも中南米の投手らしいスタイルだった。そして防御率7.06、WHIP2.26といかにも西武の中継ぎという感じの投手に。

◆ランディ・ウィリアムズ(12-14 USA)
 ゴンザレスが見事に「俺達」化したのに対して、一方のウィリアムズは寡黙で職人タイプ、西武の中継ぎらしからぬ安定感で3年連続20H以上という快挙。セットアッパーとして7回や8回を任されていた。

◆デニス・サファテ(13 USA)
 真弓明信、西崎博幸らとならぶ、「実は」西武OB。西武での成績は10S16Hと平凡なものだったが、日本球界に残る名クローザーになったのはご存じの通り。ライオンズが「逃した魚」としては江川卓に匹敵するクラスかも。

◆マイケル・ボウデン(14 USA)
 縦に落ちる変化球のキレは良かったような気がするが、あくまでその程度の記憶しかない。

◆グレッグ・レイノルズ(14 USA)
もはや全く覚えていない。ゴンザレスには「ゴン者(レス)」、とかあだ名が一応あったのに、ボウデンとレイノルズにはそういうあだ名すらないまま帰っていった気がする。

◆ウェイド・ルブラン(15 USA)
 日本では「YOUは何しに日本へ?」に出演したこと以外トピックスを持ち合わせていないが、帰国後メジャーでブレイクし、2018年にはマリナーズで9勝。菊池雄星と球団CMでまさかの共演。

◆ミゲル・メヒア(15 PUE)
 来日当初、伊集院光のラジオに「へえ、アンタもメヒアって言うんだ」というネタハガキが届いたCPBLのシーズンセーブ記録保持者。しかし日本ではさっぱり。エルネストがいたので、「ミゲル」が登録名だったが、もっぱら「(よそに)アゲル・メヒア」とか言われていた。前回の記事でセラテリにサインもらったと書いたが、その日ミゲルは両親らしき人物を第二球場に招いていた。その様子で「あ、退団するんだ」となんとなくで悟ったのは、セラテリと同じ。

◆郭俊麟(15-在籍中 TWN)
 台湾大学球界で話題になったことから「彼は台湾の斎藤佑樹」と台湾人の友人が話していたが、今にして思うとその真意は…。毎年首の皮一枚のところで契約が延長されている、ミスター崖っぷち。でもなんやかんやで毎年いる(この記事を書いている今日も先発)。

◆エスメルリング・バスケス(15-16 DOM)
みやまるがある日西武線に乗ったところ、たまたま所沢~西所沢間で本人に遭遇したことがある(握手をしてもらった)ので、結構応援していた。それだけに契約延長が発表されたときは嬉しかった。

◆アンディ・バンヘッケン(16 USA)
 打高投低のKBOで20勝で最多勝を獲った実績を買われ来日するも、日本で彼が勝つ日はついに来なかった。でもって7月に古巣であるネクセンに復帰。その後(今wikiで知ったけど)途中加入ながら12登板で7勝してる。……知りたくなかった。

◆フェリペ・ポーリーノ(16 USA)
 で、バンヘッケンが全然だめなので、慌てて獲得したのがポーリーノ。しかしバンヘッケンと大して変わらず、いや、輪をかけて…だったかも。とにかく、バンヘッケン同様日本で彼が勝つ日はついに来なかった。日本球団の投手としては珍しい「4」を背負っていた。

◆C.C.リー(16 TWN)
 インディアンスで37登板という触れ込みで、そこそこ期待も高く、「C.C.」と「獅子」、さらには、「C.C.サバシア」みたいにと思われていたが、蓋を開けてみれば0勝0敗1H。

◆ブライアン・ウルフ(16-18 USA)
ウルフモツカレタ。バンヘッケン・ポーリーノ・リー・バスケス・郭の全員0勝という緊急事態に、急遽来てもらった。ハム時代ブレイクしたとはいえ、ソフトバンクではパッとせず、年齢も食っていたため、期待値はそこそこ低めであったが、結果は4試合4勝。その後2年も軸になってくれた。

◆フランク・ガルセス(17 USA)
全く覚えていない。この記事を書くまで「ガル”ゼ”ス」だと思ってたくらい。

◆スティーブン・ファイフ(17 USA)
全く覚えていない、その2。資料を見たら1勝していることに驚いた。

◆アレクシス・キャンデラリオ(17 DOM)
 全く覚えていない、その3。第一1試合しか出てないじゃないか…。

◆ブライアン・シュリッター(17 USA)
やっと「当たり」選手について書けることに安堵する。在籍1年ながら、その年の牧田和久を上回るシーズン64登板をマーク。「今日もシュリッターか…」と思いながら見ている人は、いま「今日も平井か…」と思いながら見ているはず。

◆ニール・ワグナー(18 USA)
36試合1H1Sだが、これでも「及第点クリア」と思ってしまうのが、中継ぎに泣かされた西武ファンの悲しいサガ…。

◆ファビオ・カスティーヨ(18-在籍中 DOM)
 パワーのある投球で昨季は7勝。しかし今季はオフのクリーニング手術もあってまだ登板なし。このまま去ってしまうのか?ポテンシャルは確実にあると思うのだが。

◆カイル・マーティン(18-在籍中 USA)
カウボーイハット記者会見で話題になったテキサスの男。要所で抑えつつ、打たれる時はとことん打たれる今最も「俺達」感の強い選手かも。

◆デュアンテ・ヒース(18-在籍中 USA)
広島でもそこそこやっていたので獲ったとき、これは良いんじゃないかと期待させ、珍しく期待に応えた選手。彼が来た時の「優勝に向けた補強」というワクワクは嬉しかった。

◆ザック・ニール(19-在籍中 USA)
スリークォーター気味の投球で140後半出るのを、ヤクルト戸田でいち早く見たのだが、1軍では結果を残せていない実情。来年残っているだろうか?

 というわけで、投手も書ききった。しかし、野手バージョンの倍近い労力がかかった。しかも外れの多いこと多いこと。でも楽しかったので、ある程度範囲を決めて野球ブロガーはトライしてみてほしい。野球界でもこのシリーズ流行んないかなあ。

#野球 #西武 #外国籍選手列伝

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