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素晴らしいオープン戦の「のんき」さ

▲3/21のメットライフドームは吹雪のなか開催した。

(初出:旧ブログ2018/03/25)


 今月は2軍の教育リーグ含め、4回もプロ野球のオープン戦に足を運んだ。ひと月でこれだけ現地で観戦したのは初めてかもしれない。全て大好きな西武の試合で、「戦績」は1勝2敗1分と芳しいものでは無かったが、どれもオープン戦は素晴らしいものだと実感できた。


・やっぱりグラウンドで試合してこその選手
 野球の世界ではキャンプイン日に当たる2月1日を「球春」という独自の言葉で呼ぶが、まだまだキャンプは「正月気分」だ。オープン戦というプレシーズンマッチとはいえ、野球選手がグラウンドに戻ってダイアモンドを駆け巡る姿は、野球選手の1番かっこいい姿だ。当たり前のことだけど、「当たり前」を毎年実感させてくれる野球選手はやっぱり勇ましい魅力に満ちている。
 それに新しいデザインのユニフォームに袖を通したり、オフに移籍して加入した選手が初めて試合するのもオープン戦だ。特に今年は松井稼頭央(西武)、上原浩治(巨人)、青木宣親(ヤクルト)とメジャー経験のある選手が複数古巣に戻ってきた。野球ファンのストーブリーグ上の妄想でしかなかった「野球」が、初めて現実の姿として目の前に現れる瞬間こそオープン戦である。


・レアキャラさんが見れるかもしれない
 公式記録にカウントしない「お試し」であるおかげで、シーズン中にはなかなか見ることのできない選手起用にお目にかかることが出来るのもオープン戦の魅力だ。いつもとは異なる打順やポジションで起用されることも多く、選手の別の顔を拝むことが出来るし、まだ実力が未知数な新人や若手、新加入の外国人選手を多く見ることができる。なかにはオープン戦で起用されて以降、1軍で全く見ることの無くなる選手だっている。
 のちのち野球マニアの間で「俺はいつぞやのオープン戦で○○を見たぜ」と自慢できる「レアキャラさん」の話題を多数提供してくれるのもこの時期ならではだ。


・「オープン戦だから」という言い訳し放題
 一応「オープン戦順位」なるものはあるのだが、公式記録にカウントしないオープン戦なのであくまで参考記録でしかない。現に昨年オープン戦優勝のロッテはパ・リーグ最下位になっている。だからどんなに贔屓球団、注目の選手が不振でも「まあ、オープン戦だから」と言い訳し放題である。どんなに勝てなくても公式戦の順位は開幕していない以上どこも横並び。言ってみれば全部の球団が首位である。
 公式戦じゃないから「ライバル球団の好きな選手」も応援し放題だ。だって「オープン戦だから」。たとえどんなに贔屓球団相手に打とうが抑えようが、「オープン戦だから」ややっこしいコトは気にしなく全然OK!僕も21日(↑の写真の日ね)に観戦した楽天戦ではジャフェット・アマダ―の美しい放物線のホームランに歓声を上げた。シーズン中だったら大好きな西武相手に特大ホームランなんて小梅太夫ばりに「チックッショー!」だが、「オープン戦だから」平気である。


 公式戦のバチバチした緊張感ももちろん楽しいのだが、オープン戦の気楽さは3月の穏やかな気候も相まって、「のんき」に見れる。野球初心者にもオススメの時期である。もっとも球場によってはまだまだ寒いので、防寒はしっかりと準備してボールパークへGO。


#野球 #オープン戦

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