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日々のこと 220218

猫のおちびは、ご飯の前に「お座り」ができるようになった。
言われなくともちょんと座り、エサが器に移されるのを静かに待っている。
以前は、ご飯となると一瞬も座ってなどいられず、待ち切れずにエサの袋に顔を突っ込んできていた。しかし去年、食べた直後の吐き戻しが頻発したことから「落ち着いて。座って食べよう」と話して聞かせたら、座って待てるようになった。腰を下ろしたまま食べている。話の分かる猫だ。

おちびとは会話できる。おもちゃを口にくわえて持ってくるので、投げてやると取りに行く。そしてまた持ってきて、私の目の前にぽとんと落とす。「持ってきたー」と得意げな顔で見つめてくる。また投げてやる。何回でもやる。拾いに行く途中で唐突にすべてを忘れて寝そべったりするので「おもちゃはどうなったの」と言うと「あ、そうだった」とキョロキョロしながら探しに行く。おちびは私の言葉が分かる。

そんな賢いおちびだが、私の健康状態にはまるで関心がないらしい。
周りの猫プロたちは口をそろえて「猫は人の心が分かるよ。普段はそっけないけど、辛い時は寄り添ってくれる」というが、ちびには、全くそういうのは見られない。
先週もある出来事があり、私は近年にない落ち込みぶりだったのだが、おちびは意に介さなかった。いつも通りのいつものクールさ、寄り添いのよの字も見られなかった。聞いてた話と違う。

昨日は、ダイソーでおちびのおもちゃを新しく買った。バネの先にネズミが付いていて、ぷらぷら揺れる。おちびは鞄から出した途端に大喜びで飛び付き、2分で壊した。百均なので1分あたり50円だ。ネズミの時給は高い。
おちびは今夜も健やかに眠っている。


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