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新元号で迎える高校生活最後の一年。

テレビの前でラジカセ用意して、アニメが始まる直前に「録音ボタン」の上にそっと、それでいて気合いをいれて指を添える。
CMが終わる…。「今か!?」「……ふぅ。まだか…」そしてまたCMの終わりを迎える…。「今度こそ!」「え!?マジか!また違う。」そして遂にやってくる最後のCM。「終わった!よっしゃ、今や!」
ガチャン!録音スタートーっっ!…の瞬間、「ただいまー!」
「わーーっっっ!$#@£仝ゞ∋※!」😱😱😱

分かります?(笑)

今の若い方々は理解出来ないかもしれませんが、昭和世代のそこのあなたなら一度は経験してますよね。そう、そうなんです。アニメのオープニングテーマ曲をダビング…録音する時の一部始終でした。

これ、私が小学生の頃のお話しです。この頃は、レコードはあるにはありましたが、若者には手軽なカセットテープが主流になってきてました。そして、高校時代にとうとう出現するんです。CDが。
このCDの出現で音楽業界も大きく変化します。当然、我々学生達への影響も凄かった。CDからテープへのダビングも楽になったし、巻き戻しも速いし簡単。曲を飛ばすのだって朝飯前。こうなると、楽器練習もかなり効率が良くなります。

はい、バンドブーム到来です。やりましたよ、やりました。しっかり私もブームに乗りました。だって、バイト代があるんですもの。
格安のアンプとギターを買いましたよ。
下手の横好きでしたが、ギターに軽くハマっていきます。何人かの友人はラウドネスのコピーをしてましたが、当然あんな高レベルな演奏など挑戦する気にもならず、まずは、ブルーハーツやプリプリなどから入りボウイにハマっていきました。

なんだかんだ色々あった高校二年の時期。個人的には部活動を辞めたことが大きな出来事でしたが、世間的にはやっぱこれでしょう。新年、年明け早々の…

「昭和天皇崩御」

当時十代の私もちょっとビックリしましたねぇ。「元号ってこうやって変わるんやぁ」なんとなく不思議で、感動した記憶があります。

しかも、今年その昭和のあとを引き継がれた天皇が引退って、早くも二度目の元号改正を経験するとは…。
「激動の昭和」から「平らに成る」、平和に成る的な「平成」も戦争こそなかったですが、結果は結構な激動でしたね。

それはともかく、高校生活も残すところあと一年。最後の一年が平成元年。なんだかんだ言っても卒業後の進路を決めなければいけません。当時やりたいことが3つありました。その内の一つが、実はあるスポーツのプロを目指すことでした。しかし、これは部活動を辞めた時点でアウトです。なので、残りの2つを目指していることを教師に伝えます。

「専門学校と大学の夜間。これ同時に通いたい。」

当時の私は、英語通訳の資格と調理師免許どちらもまとめて取得したかったのです。
父親がいなくなったことによる、幼少期から高校までの環境がモロに影響してますよね。夢とか、やりたいことって環境に大きく影響されるもんなんですねぇ。

ちなみに、料理人を目指す最終的なきっかけは、当時の流行番組「料理天国」でした。小学生の頃、母親が帰ってくるまでお腹を空かしながら見ていたのですが、見たこともない料理、ご馳走が当時の私の目には、とてもきらびやかな物として映りました。特にフランス料理に惹かれました。

私の高校卒業後のプランはこうでした。
昼間は専門学校、夜は外語大学、空いた時間はアルバイト。家は全く裕福でなく(てか貧乏 笑)、でもやりたいことはやりたい。そうすると結果こういう計画になったのです。
ですが先生には「そら無茶や。どっちか一つに絞りなさい。」と言われます。
これから数ヶ月、なんとなくどちらにするか考えながら高校生活最後の一年を迎えます。

When you were student, what did you have dream?

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