15日
日によって、コロコロと機嫌が変わる人がいる。
それが、声を発することもなく、画面越しでさえそのヴェールに包まれているのを感じ取れる。そのヴェールを開けたり閉じたりするのはご自由にして構わないが、他者に振りかざすのなるとそれは別の話だ。立場上、「なんなんですか？」とは言えないからそそくさとその場を過ごす。

16日
図書館で勉強をしていると留学生が本棚を見つめて、なにかをしようとしていた。見つめていた本棚は、可動式な特殊なもので操作方法が分からないことは一発で分かった。しかし、僕も一度も触ったことはなく、声をかけても教えられないんじゃただの石ころと変わらない。
しばらくすると、要領を理解したらしく、本棚を動かして奥に進んでいった。そして、後になって、一緒に悩むくらいなことはできただろうにと反省した。他国に一人で飛び込んだ彼女の強さがあったとしても、やり方の分からない変な奴でも、微量の豊かさを共有できたかもしれない。
彼女が戻ってきたその手には、英語で書かれた漫画が取られていた。

17日
僕の入るサークルに、何人かの入会希望者がやってきていた。マイナーと断言できる活動をしているが、自走していくためには、人の質量はどこかで求められる。しかし、ほとんどのメンバーが試験勉強中で、しばらくは活動休止をしている。友人の様子を聞いたり見たりすると、自由な風景が広がっている。比べるのは、随分恐れ多いことだが、やはり隣を見てしまう。

18日
最近、財布のひもがほどけている。
豪遊しているわけではないが、ちょっとしたことの出費にためらいが消えていた。いままでは、バスを乗るのに、費用対効果を考えて、その結果乗らずに歩くことがほとんどである。
脳みそがこれ以上の制限は、危険であると判断しているのか。それともやけくそみたいなことになっているのか。いいように未来への投資みたいな解釈をして、その未来に資金がなければ残念なことに意味がない。
もっとヘルシーな回復がこの世にはあるはずだ。
ある種、恋愛はヘルシーな関係性なのだと思う。

19日
夜、大学の帰り道でスマホを落とした。
落としたといっても、電車の中にあることはすぐに判明した。すぐそこにあるというのに、駅員に申し出てもすぐには回収できないとのことだった。ここで考えてもできないと言われたら引き下がるしかなく、そもそも僕に全ての事由が帰ってきている。今日は、日本という国を信じて帰宅した。

20日
昨日の続きで、スマホのない生活を約24時間過ごした。
早朝で忘れ物センターに行くと、シャッターが閉まっていてよく見ると、営業時間がお昼からだった。切り替えて、そのまま一日の用事を済まして再び訪れる。初めこそ、不安であったが、特に不便は感じなかった。もちろん、調べ事には、タブレットを使ってある程度のことは済ませられたし、気になることはなかった。
忘れ物センターにて、スマホの特徴を伝えたとき、少し駅員に笑われてしまった。スマホをなくして、一日もすっぽかす奴がいるのかという意味だったのか、僕のスマホがユニークだったのかは分からない。少なくとも、今日が本試験でなくて良かったとそう思う。

21日
本試験、当日。
電車の中から教科書やらプリントを眺めている人をよく見かける。それを見て、ようやく実感が持てたと思う。以外にも、友人同士で参加する人もいて、ラフだな～と感じる。帰り道も、友人同士で、テスト内容にかんしてあーでもないこーでもないと話しているのをイヤホン越しで耳にする。音量を下げて、すこし話を聞いていたことはここだけの話だ。
こうゆう日は、胃をジャンキーなもので満たすと決まっている。ジャンキーな油そばを注文して帰宅した。
そして、翌朝のお腹の調子を悪くするまでが、ジャンキーの食べた者の行く末である。

ドタバタ日記　2024年4月22日

Tune of the One weeks / 今週の一枚

・Stateless / gotch,YonYon

MVが素敵なので、ぜひ見てほしい。