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東京今昔物語

数年前のこと。

福岡出張からの帰り、モノレールを降り浜松町でタクシーに乗る。

ワタシ  「六本木の元IBMの隣のビルまでお願いします。」
運転手さん 「えっ、六本木にIBMがあるんですか?知りませんね。」
ワタシ  「六本木のIBMですよ!知らないんですか?ANAホテルの道をはさんで
六本木寄りのIBMですよ!」
運転手さん 「アー、サムスンのビルね!それならそうと最初からそう言って下さいよ。」

この頃からこういうやり取りが増えたので、最初からサムスンのビルへ、と運転手に告げるようになった。

IBMが六本木のビルを売却し箱崎に移転したのは2009年。かつて六本木を代表するビルのひとつであったのに忘れ去られるのは如何にも早い。

2002年に建った隣りのサムスンも昨年ビルを売却し飯田橋に移転した。六本木のサムスンもまたすぐに忘れ去られるのだろう。

東京というのは本当に特殊な街だ。

いずれもかつての六本木のランドマークだった日本IBMビルと黒川紀章設計の旧六本木プリンスホテルは解体され、その跡地には六本木三丁目東地区一帯の再開発プロジェクトとして42階建てのまたさらに巨大なビルが完成間近だ。テレビ東京がメインテナントになるらしい。

大きな看板とオフィスを構えて大量の社員を一か所に集める会社の形は20世紀の遺物となろうとしている気もするが不思議なことにまだまだ東京には新しいビルの建設が目白押しだ。

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